7月6日に死刑が執行されたオウム真理教と、その関係者たちの証言をまとめたドキュメンタリーです。
社会を震撼させた地下鉄サリン事件や松本サリン事件などに関与していた関係者たちの
苦悩と悔い、証言を内面から解き明かそうと獄中手紙から探ります。
事件のあらまし 教団の武装化への道のり
当時のニュース映像から事件の経緯や背景を紹介しています。
地下鉄サリン事件は、今から23年前のため、詳細な情報が忘れ去られています。
映像を通して、事件当時を思い出すような構成となっていました。
また、教団の歴史も年代別に紹介され、社会と教団の関係がどのようになっていくのかが丁寧に説明されていていました。
1990年の衆議院選挙の惨敗の後、社会を敵視するようになります。
その行動として、教団は武装化に踏み切ります。
上九一色村でのサリン製造が開始され、武器製造も開始します。
徐々にエスカレートする中で、社会は宗教団体ということで教団を見過ごす形となります。
この部分についても、大いに考えていかなければなりません。
死刑執行までの手記集
起点は、7月6日の死刑執行日から始まります。
様々な人のインタビューがあります。
執行への遅さや事件解明への疑問など賛否が分かれる意見が多かったです。
そんな中、今までの報道の中で、松本死刑囚の事件への証言はないとなっていました。
しかし、接見した弁護士の接見記録が存在し、裁判では使われなかったものだったのです。
坂本弁護士一家殺害事件に関する証言も紹介されていました。
実は、松本死刑囚の指示のもと弟子たちの犯行であったのです。
忖度したとあるが、実際には指示に近い内容でした。
それは将来の自分の保身のためだったのかもしれませんが、あまりにも身勝手なものでした。
また、地下鉄サリン事件についても犯行の2日前のリムジン内での話がありました。
見る限り、明らかに教団の犯行です。
死刑確定までの裁判の道のり
松本死刑囚は、裁判では関与した全ての事件は弟子たちが勝手に起こした犯行として、否認しています。
その裁判は、裁判として体をなさなくなっていきます。
言動に脈絡や一括性がなくなり、意味不明となります。
それが裁判とは関係のないものであり、しばしば退廷を命じられるようになるのです。
また、弁護士との接見も拒否し、次第に何も語らなくなります。
その間にも弟子たちの裁判は結審して、刑が確定していくのです。
指示をした者よりも実行した者の方が先に証言することとなるのです。
一種のマインドコントロールにかかっていたため、一度解けると人間性を取り戻したのか反省と悔いを語るようになりました。
そして、尊師である松本死刑囚への事件の関与に関しても
裁判を通じて証言していくことになります。
まとめ
死刑執行が事件解決を受けて行われたものではなく、事件解明がなされていません。
このままでは事件やその背景が解明されないまま、風化されてしまいます。
継続的に事件へのアプローチも必要です。
今なお教団の影響が形や名前を変えて生き続けている現実を知らなければなりません。
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