最近は数が減ってきたものの、銭湯は日本人にとっては馴染みの深いものです。
家にお風呂があってもわざわざ銭湯に足を運んでしまうのは、私だけではないはず…!!
実は、銭湯の料金って、全国で統一されているわけではないんですよ。
都道府県ごとに、料金は違うんです。
現在最も入浴料金が高いのは神奈川県で、470円です。
反対に最も入浴料金が安いのは長崎県・宮崎県で、350円です。
どうして都道府県ごとに、料金がこんなに違ってしまうんでしょうか?!
銭湯の値段の平均は460円?それにはどんな理由が?
現在の東京の銭湯の入浴料金は、460円です。
各都道府県ごとに、銭湯の料金は決められます。
そしてこの決定権、実は知事が持っているんですよ。
しかしこの料金は、あくまで「この値段以上をお客さんからとってはいけない」という上限価格なんです。
ですので、この価格以下の入浴料金をとることも可能ではあるんですよ。
ただし、各都道府県には、銭湯の組合があります。
この組合に入っている銭湯が多いので、基本的には同じ都道府県内ならば各銭湯の料金は、同じような価格設定になっています。
ですので、東京都の銭湯の料金は、東京都知事によって決められた460円が平均価格になっているんです。
銭湯の料金の推移はどうなっているの?東京版
銭湯の料金は、不定期で何度も改定されてきました。
銭湯の値段はどのように推移してきたのでしょうか?
気になりますよね…!
それでは、東京の銭湯の料金の変化を見てみましょう。
「公衆浴場法」という銭湯に関する法律が作られたのは、昭和23年です。
昭和23年3月5日に設定された東京の銭湯の料金は、大人6円・中人4円・小人2円でした。
しかも当時、洗髪料というものもあり、これは6円でした。
ちなみにこれは、女性は洗髪に多くの水が必要になるため設定されていたものです。
昭和45年には撤廃となっているんですよ。
銭湯の料金区分けにおいて、大人とは「12歳以上」、中人とは「6歳以上12歳未満」、小人とは6歳未満です。
今も、この区切りで料金は設定されています。
…でも12歳で大人って、なんだか不思議な感じがしますね!
そして同じ年の昭和23年8月に、料金が変更になります。
大人10円・中人8円・小人5円と、けっこう大きな料金改定なんですよ。
昭和37年には、大人19円・中人15円・小人8円と、さらに倍近く料金が跳ね上がっていきます。
その後も、料金改訂は繰り返されます。
昭和46年には大人40円・中人20円・小人10円と、大人の料金がまた倍近くまで変化しています。
以下、かいつまんでご紹介しますね。
- 昭和50年:大人100円・中人50円・小人20円
- 昭和56年:大人220円・中人90円・小人40円
- 平成元年:大人295円・中人175円・小人70円
- 平成12年:大人400円・中人180円・小人80円
そして、最新の価格改訂は、平成26年に行われました。
現在大人460円・中人180円・小人80円となっています。
昭和23年の物価は今より格段に安く、1/60だったそうですが、それでも銭湯の料金のやすさにびっくりしてしまいますね!!
もっと細かい年ごとの料金改定の流れが気になる方は、東京都浴場組合のホームページを見てみてくださいね!!
⇒東京銭湯/東京都浴場組合 都内入浴料金の推移
まとめ
銭湯の入浴料金は、都道府県ごとに違い、定期的に料金改定が行われます。
スーパー銭湯の登場により、昔ながらの銭湯は姿を消しつつあります。
でも、銭湯は「体を洗う」だけのところではありません。
銭湯に通うと馴染みの顔も増え、そこでできるコミュニティはかけがえのないものとなります。
今週末は、ご家族で銭湯でココロも洗ってみてはいかがでしょうか?