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みなさんは「世界で最も住みやすい都市ランキング」をご存知ですか?

イギリスのエコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテルジェンス・ユニット」が毎年発表しているランキングなのですが、7年連続で首位を獲得し、その都市以外の都市も、毎年トップ10入りしている国があるのです。

どこの国だか分かりますか?

 

答えは「オーストラリア」です。

2017年のこのランキングで、1位にメルボルン、5位にアデレード、7位にパースと

オーストラリアの都市が3つもランクインしているのです!

同じランキングを発表している機関は幾つかあり、それによってランキングの順位も異なりますが、それにしても10位の中に3つも都市がランクインしているのはすごいですよね!

 

日本でもオーストラリアは、海外旅行先として人気が高いですよね!

そんな世界での人気が高いオーストラリアですが、みなさんはその歴史を知っていますか?

世界史の授業で細かく習うのは、中国やフランスなどのヨーロッパの歴史が多く、オーストラリアの歴史ってあんまり細かくは習わないですよね。

 

そこで今回は、オーストラリアの歴史についてお話ししていこうと思うのですが、その中でも、オーストラリアの歴史を語るうえで、切っては切り離すことができない先住民族の「アボリジニ」についてお話ししていきます。

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アボリジニの文化を紹介!地球最古の生活文化!?-現存する世界最古の文化アボリジニ!-

 

アボリジニ」って言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

オーストラリアの歴史はあんまり学校では習わないけれど、アボリジニの存在については習ったのではないでしょうか。

 

アボリジニは、オーストラリアの先住民族であり、少なくとも4万年以上も前からオーストラリアに存在していたと言われています。

 

そして、現存している中で地球で最も古い文化を持つとされています。

その文化はとても独特であり、その特徴的なものが、「ブッシュタッカー」「ブーメラン」「アボリジナルアート」「ディジュリドゥ」の4つあります。

今回はこの4つの文化について紹介します。

ブッシュタッカー

ブッシュタッカーとは、アボリジニが伝統的に食べてきた動植物のことを指します。

カンガルーやエミューや大トカゲなどの動物や、レモンマートルやレモンユーカリなどのハーブ、ノニやマカデミアナッツなどの木の実があります。

アボリジニは農耕を行っていなかったため、狩りで捕えた獲物や、自生している植物を食料としていたのです。

 

オーストラリアには、ブッシュタッカーを食べることができるレストランがたくさんあるので、旅行に行った時にはアボリジニの味に挑戦してみるのも良いですね。

ブーメラン

ブーメランを知っている人は多いですよね。ドラクエなどで出てくるアレです。

実は、このブーメランってアボリジニが生んだ文化なのです。

アボリジニは、ブーメランを狩りの時や、儀式の時に使っていました。

また、小さいサイズのブーメランは、子供の遊び道具にもなっていたそうです。

ブーメランは、アボリジニが生活をしていくうえでの必需品だったのですね。

今では、ブーメランは民芸品として売られているので、オーストラリア旅行のお土産にするのも良いですね。

アボリジナルアート

実はアボリジニは、文字を持たない種族でした。

文字の代わりにを使って色々なコミュニケーションをとっていたのです。

その「絵」がアボリジナルアートです。

岩壁に描いたり、体にボディペインティングしたり、絵を生活手段として使っていました。

 

アボリジナルアートの手法は2種類あります。

まず、「点描画」と呼ばれるもので、たくさん点を使って描いた幾何学的な絵であり、食料がある場所を示すために地面に描かれていました。

もう一つは、「レントゲン画法」と呼ばれているもので、レントゲンのように動物の骨や内臓が透けて見えるように描かれているものです。

こちらは、動物の食べられる部位と食べられない部位を示すために岩壁に描かれていました。

 

アボリジナルアートは、生活手段として用いられていたものですが、その独創的な絵は、今では芸術作品としても人気が高いです。

オーストラリアの美術館でも鑑賞することができますし、日本でアボリジナルアートの展覧会が開かれることもあるので、機会があったらぜひ、アボリジニの世界を絵で味わってみてください。

ディジュリドゥ

ディジュリドゥは、アボリジニの民族楽器のことです。

1000年以上も前にアボリジニにより作られたとされていて、世界最古の管楽器の一つとも言われています。

面白いのがその材料で、シロアリに食べられて中が空洞になったユーカリの木を使います。

通常は自然にシロアリに食べられた木を使うそうですが、意図的に木の中にシロアリを入れて木を食べさせる製法もあるようです。

 

また、ディジュリドゥは男性の楽器であり、女性が演奏することがほとんどないのも特徴的です。

演奏はおろか、ディジュリドゥに女性が触れることも許されていない地域もあるそうです。

日本人のディジュリドゥ奏者もいるので、その音色を日本でも楽しむことができます。

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アボリジニの特徴とは!進化のカギを握る民族!?

前述のように、アボリジニには特有な文化がありますが、アボリジニ特有なのは文化だけではなく、アボリジニの外見も特徴的であり、他のどの人種とも似ていないのです。

 

それには、アボリジニの起源そのものに秘密があるようです。

そして、なんとアボリジニの起源が現代人の進化論にも大きな影響を与えているとか

ここではアボリジニの起源についてお話ししていきます。

アボリジニの外見の特徴

アボリジニの外見の特徴は、近隣の人種だけではなく他のどの人種とも似ていないと言われています。

アボリジニの肌の色は、黒人といわれる「ネグロイド」同じように濃いのですが、ネグロイドと大きく異なる特徴があります。

それは、髪の色です。

女性や子供の多くが金髪なのです。

確かに褐色の肌に金髪というのは、かなり特徴的ですよね!

この特徴的な外見には、アボリジニの起源に秘密がありそうです。

人類の二大進化説について

アボリジニの起源についてお話しする前に、まず現代人の起源についてお話ししておきます。

さて、現代人の起源に関する仮説には、2つあるのをご存知ですか?

 

ひとつは「多地域進化説」であり、現代人の祖先は「原人」の段階でアフリカから世界各地に拡がり、各地域でそれぞれ「新人」の段階まで進化していったとされる説である。

もうひとつは「アフリカ単一起源説」であり、現代人の祖先は、アフリカで「新人」の段階まで進化した後に、世界各地に拡がったとされる説である。

 

ミトコンドリアDNAの分析により、「アフリカ単一起源説」が有力とされています。

アボリジニのルーツはアフリカじゃない!

「アフリカ単一起源説」によると、現代人の起源は全てアフリカにあるということになりますよね。

 

しかし、それが覆る出来事が起こったのです。

1974年にオーストラリアのレークマンゴーと呼ばれる場所で、約56千年~68千年前の人骨が発見されたのですが、2001年にその人骨からミトコンドリアDNAを抽出することに成功したのです。

その人骨には現代人の特徴があるのですが、驚くことにそのDNAに他の地域で発見されたアフリカ起源の現代人のDNAとの関連性が全くないというのです。

つまりこのレークマンゴーで発見された人骨の現代人の起源はアフリカではないということです。

「アフリカ単一起源説」と矛盾することになるのです。

 

それでは、アボリジニはどこからやってきたのでしょうか?

これには様々な説がありますが、「何十万年も前からオーストラリアには人間が暮らしていたのではないか」という説があるようです。

 

「アフリカ単一起源説」と「他地域進化説」は内容こそ違いますが、両方とも、ヒトの起源は全てアフリカってことになります。

だけど本当はそうではなく、アフリカだけではなく、オーストラリアにもヒトの起源があったのではないかということです。

オーストラリアに何十万年も前から人間がいたのかどうかは、まだ謎のままですが、アボリジニの存在が、今まで考えられてきた人類の進化に関する固定概念を大きく覆すものだということは、間違いないでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、オーストラリアの先住民族「アボリジニ」についてお話ししました。

独特な文化を持つアボリジニですが、その起源はいまだに謎のベールに包まれていることが多いのですね!

これから先、アボリジニについての研究が進み、彼らの起源についての謎が解けた時には、人類の進化の歴史が大きく変わっているかもしれませんね!

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