皆さん、アボリジニってご存知ですか?
オーストラリアやオーストラリア大陸周辺の先住民です。
現在オーストラリア人と言えば欧米人を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、
もとはと言えばアボリジニが住んでいた土地を
イギリスを中心としたヨーロッパ人たちが植民地化したわけです。
現在はイギリス系の人がほとんどですが
今でもアボリジニの子孫も住んでいます。
植民地化する前と比べると、
比べ物にならないほどアボリジニの数は減ってしまいましたが
それは迫害によるものと
海外から持ち込まれた伝染病によるものだと考えられています。
オーストラリア大陸は日本のように島であり、
アボリジニの人々はそれらに対しての免疫を持っていなかったと
考えられています。
「アボリジニ狩り」は過去にあったのか!ヒドすぎる真実とは
もとはと言えばアボリジニの人々が暮らしていた土地に
いきなりやって来たイギリス人たちは
1828年には開拓した土地に入ってくるアボリジニを
自由に捕獲したり殺害することができる法律が施行しました。
現在では考えられないぐらい恐ろしい法律ですよね。
動物ではなく人間に対してですよ!
その当時オーストラリアに移住してきた移民たちは
スポーツハンティングと称しアボリジニを虐殺したり
水場に毒を流したりして毒殺したりすることもあったとか。
信じたくないですが本当の話で
現在でも実際に移民の手記が
オーストラリアの図書館に残されているのだとか。
虐殺や食糧事情の悪化、病気などにより
アボリジニの90%以上が減少しました。
90%ってすごくないですか!?
もともと50万から100万いたアボリジニの90%がいなくなるって…
アボリジニの現在は?差別されずに平和に暮らしている?
アボリジニと一言で言っても
純血のアボリジニは1800年代に最後の一人が亡くなっています。
でも現在でもアボリジニの人々はいらっしゃいます。
手先が器用でアボリジニが書いた絵画や
狩猟生活時代に使っていたブーメラン(アボリジニが発明!)などは
オーストラリアのお土産屋さんには必ずあります。
もともと、アボリジニは家を持たず
狩猟を続けながら転々とする生活をする民族で
現在でもわたしたちと同じように洋服を着て家を持ち定職につく方もいらっしゃいますし
自然に近い場所で昔ながらの生活をする人もいます。
1900年代にはオーストラリア政府から
徹底的な人種差別を受けたり、
白人と同じように進んだ文化で生活するように強要し
アボリジニの存在自体を消滅させようとされたこともあります。
1900年代ってそんなに昔じゃないですよね。
現在のアボリジニの人々は悲しいですが
日本でいう生活保護のようなものを受け、
お酒におぼれていたりホームレスのような生活、
犯罪を起こすというようなこともあり
社会問題として深刻に考えられています。
まとめ
多民族国家のオーストラリアですから
なんとか共存できる道が開けることを願っています。
アボリジニの文化は絵画だけでなく
音楽などとても独特で素晴らしいものです。
どうにか後世に残ってほしいですね。
アボリジニに関する記事はこちら
⇒オーストラリアのアボリジニはブーメランを狩りに使うって本当!?