思いついたら、すぐに行動。
すこしだけ周りが見えなくて、向こう見ずなところもあるけれど、いつも目標に向かって真っ直ぐなあなた。
同僚に、「君は猪突猛進(ちょとつもうしん)タイプだよね」…なんて言われませんか?
その同僚が、どういう意味合いをもって言ったのかはわかりません。
しかし、本来「猪突猛進」とは、いい意味の言葉ではないんですよ。
さてそれでは、「猪突猛進」とは、どういう意味なんでしょうか?
そうだったの!?猪突猛進を褒め言葉に使うのは間違い!?
「猪突猛進」とは、
- 周りを見ずに、ただがむしゃらに突き進むこと
- 決めた目標に向けて、考えなしにただひたすら行動を起こすこと
という意味があります。
「ひたむきに真っ直ぐ、目標に向かって努力する」というと、聞こえはいいでしょう。
しかし、「猪突猛進」は、それよりも
- 周りの状況を見ないで、ひたすら行動する
- 周りを巻き込んでも、自分の道を突き進む
というネガティブな意味が強い言葉なんです。
もし褒め言葉として似た表現を使いたい場合、ちょっと難しい言い回しですが、
- 「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」…怖がらずに、勇ましく前に進み続けること
- 「直往邁進(ちょくおうまいしん)」…怖がらずに、真っ直ぐ前に進み続けること
あたりを使うと良いですね。
「勇往」とは、「勇ましく進む」
「直往」とは、「真っ直ぐに進む」
そして「邁進」とは、「迷うことなく前に進む」という意味を表しています。
知っておこう!猪突猛進の気になる由来!
それではどうして、向こう見ずに突き進むことを「猪突猛進」というのでしょうか?
さて、この言葉の漢字を見てみましょう。
「猪突」とは「真っ直ぐ猪が突き進む」という意味を表します。
「猛進」は「猛烈な勢いで進む」という意味を表します。
猪は、一度走り出すとひたすらまっすぐしか走れずに、簡単に曲がることができない動物と考えられていました。
その周りの迷惑も考えないという習性から、この四字熟語は生まれたんですよ。
しかし、実はそれは誤解で、猪は走っている時も方向転換ができる動物らしいのです。
人間に好き勝手に言われている猪が、ちょっとかわいそうですね…!
まとめ
「猪突猛進」とは、本来あまりいい意味で使われる言葉ではありません。
「周りの迷惑も顧みず、ただひたすら自分の道を猛烈に突き進む」という意味があります。
自分の目標のために真っ直ぐに進み続けることはいいことですが、
周りを見渡せる余裕も欲しいですね!