地味に見える女の子が主人公なんです。
性格もかわいくなくて、頑固で、プライドが高い。
顔も地味でいいところがないように見えます。
素直じゃないのに名前は素直ちゃん。
でも、どこか自分と重なるところがあるような気がするのです。
人生が上手くいかない女の子
前職で同僚のいじめやパワハラに合い、系列のゴルフクラブのレストランの仕事をしている素直ちゃんは一緒に働いているパートの方やコックにも憎まれ口をたたいてしまいます。
お客様にも口答えをして自分が正しいと思っていることを押し通しお客様とトラブルになり、気持ちを落ち着かせる煙草でボヤを出してしまい、大河内さんに怒られて、何もかも嫌になった素直ちゃんは大好きな曲を聞きながら短い生涯を終わらせることにしてしまいます。
橋の上から身を投げて命を絶った素直ちゃん。
パートの大河内さんは、自分が素直ちゃんを責めてしまったことで命を絶ったと思い落ち込みます。
素直ちゃん、現世での心残りがあり、幽霊になってしまうのです。
どうなる？幽霊になった素直ちゃん
ここまでは、マンガや小説で良くある話ですよね。
なぜか、大河内さんにだけ素直ちゃんの幽霊が見える。
大河内さんが触った人は、素直ちゃんの姿が見えるので、結局大河内さん、五条さん、円山さん、パート仲間の三人組には素直ちゃんが幽霊になった姿が見えるようになります。
生きている時には仲良くなれなかった四人ですが、素直ちゃんの性格が分かりあえてくるのです。
本当は素直で、みんなと仲良くなりたかったけど、うまくコミュニケーションがとれなかったこと。
好きな人がいて、その人と話がしたかっただけなのに、それが原因で同僚の意地悪女子に目を付けられてしまい、嫌がらせを受けたこと。
そして、仲良くなるうちに素直ちゃんから見れば何にも悩みがないお気楽主婦に見えた三人のパート主婦たちにも、それぞれ深刻な悩みがあったことを知るのです。
素直ちゃんと三人のおばさんとの友情
幽霊という立場を利用して、三人の悩みを解決したり、一緒に悩んだり、怒ったり、喜んだり、兄妹のようになったり。
三人のパートのおばさんの立場に立って、不器用だけど真剣に怒ったり諭したりして解決する素直ちゃんが、とてもかわいく見えてきます。
まるで、三人の娘みたい。
年の離れた友人ですけど。
そして友人のいなかった素直ちゃんも、おばさんたちの優しさに触れて、徐々に心を開いていくのです。
元職場の生意気なボス女子に仕返ししようとしたり、そんな素直ちゃんを本気で心配して三人でついて行ったり。
年齢は違うけど、殆ど女子高のノリで、笑えるし、素直ちゃんに友人が出来て良かったとほっとします。
最初の印象は良くなかったのに、いつのまにか素直ちゃんがかわいくて応援してしまいます。
まとめ
でも読み進めるうちに、素直ちゃんはかわいくてツンデレで、そして名前の通りに素直だという事が分かってきて、早々に命を絶ってしまったことが悲しく感じられます。
まだ話は続いているので最後はどうなるのかわからないけど、ハッピーエンドにはならないのだろうと思うと今から切なくなります。
続きがすごく楽しみです。
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