干し柿、好きですか?
柿色が映える冬の雪景色の版画を、1度は見たことがあると思います。
その干し柿、よく見ると、白い粉が付いているものがありますよね。
カビ?食べられるの?
と食べるのをためらった方もいらっしゃるでしょう。
でも、それは大きな誤解です!
あの白い粉は、柿から出てきた糖分が乾いて結晶化したものなのです。
柿が少しずつ乾燥して、水分が抜けていき、中の糖分が溶けきれずに外に出てきたものが、あの‟白い粉“の正体です。
つまり、干し柿の‟白い粉“は、おいしいよ!のしるしなのです。
ここで、おいしい干し柿の作り方をご紹介します。
干し柿って作れるの?
はい、作れるのです。
しかも、結構簡単です。
まずは、渋柿を用意して、皮をむいていきます。
この時、ヘタと枝を残すように剥きます。
(枝をメロンのようにT字に残して、そこにロープをかけて吊るします)
柿が剥けたら、ロープのよってある所に入れるようにして吊るしていきます。
(柿と柿が重ならないように間隔をみながら吊るしていきましょう)
ここまでできたら、大切なカビ対策をします。
初めに、鍋にお湯を沸かします。
沸騰したお湯に、柿を5~10秒くぐらせます。
さあ、いよいよ干していきます。
風通しがよく、直射日光が当たらない場所に干します。(ベランダの物干し竿でもOKです)
全部干したら、霧吹きで焼酎を吹きかけます。
この2つの工程を行うことで、カビが生えるのを抑えられます。
あとは、太陽と風邪がおいしくしてくれるのを待ちましょう♪
1週間くらい経つと、表面が乾いてきます。
そうなってきたら、4、5日おきに、優しく揉んであげると、中がトロッと柔らかくておいしい干し柿になります。
また、揉むと中の種が果肉から剥がれやすくなり、食べやすくなります。
こうして、雨に注意しながら干して、2週間から20日程で出来上がります。
干し柿の表面の白い粉の意味と乾燥しない冷蔵庫の保存方法
最初にも書きましたが、干し柿の白い粉は、甘い干し柿のしるしです。
水分が抜けて、甘みが凝縮した干し柿から溶けきれずに出てきた糖分なので、選ぶときはぜひ、白い粉に包まれたものを選びましょう。
次に保存方法ですが、干し柿って乾燥させているのに、保存の時は乾燥を防ぐって何だか不思議ですよね。
干し柿はカラカラに干からびているのではなくて、ちょうどおいしい程度に水分を抜いているので、
保存中に、それ以上乾燥してしまうと、おいしさがどんどん失われてしまうのです。
そこで、保存する時は、干し柿を紙袋に入れて更にジッパー袋に入れて保存します。
匂いが移りやすいので、匂いが強いものから出来るだけ離して、野菜室で保存すれば、柔らかい物でも1週間はもちます。
素朴な疑問!干し柿の表面の白い粉の成分っていったい何だろう?
白い粉の成分は、ブドウ糖です。
もともとは渋柿なのに、糖分?
と思うかもしれませんが、渋柿とはいえ果物ですから、ブドウ糖が含まれているのです。
干し柿を食べる前に、白い粉だけをペロっとしてみてください。
優しい甘さを感じられると思います。
最後にちょっとおまけですが、干し柿は、秋から冬にかけて作ります。
私のように干し柿が大好きな方は、冷凍保存がオススメです。
1つずつラップでピタッと包んで、ジッパー袋に入れて冷凍します。
これで1か月~保存状態がよければ、半年ほど保存できます!
食べる時は、そのまま、自然解凍すればOKです。
水分が少ないので、冷凍しても大丈夫!
これで、いつでもおいしい干し柿を楽しめますね♪