楽しかった夏休みも終わり、気がつけば街路樹が色づき始める秋。
夏が終わるのは寂しいけれど、秋は子供たちが楽しみにしているあの行事がある。
そう、運動会!
運動会は生徒みんなが熱くなる、とても盛り上がる行事ですよね!
玉入れ、騎馬戦、綱引き、組体操等、どの競技も盛り上がりますが、なんといっても一番白熱するのはリレーではないでしょうか。
リレーは競技の最後にあることも多く、運動会の勝敗のカギを握るといっても過言ではない位、大事な競技ですよね!
このリレーの面白いところは、足の速さだけが勝敗を決めるのではないということ。
オリンピックでも100m走などの個人種目では、日本選手のメダルは遠いですがリレーとなればメダルの常連ですよね!
今回は、そんなリレーで勝つための必勝法についてお話しします。
目次
リレーの順番の決め方が勝敗に影響を与える!
リレーに大切なのは、バトン&順番!
リレーで勝つために大切なことってなんでしょうか?
まず思いつくのが、バトンの受け渡しですよね。
確かにバトン次第でタイムが結構変わります!
ポイントとしては、バトンの受け渡しを行うゾーンのテイクオーバーゾーンを上手に使うことです。
走るのが速い人は、テイクオーバーゾーンの出来るだけ後ろの方でバトンを受け取り、走る距離を少しでも長くする。
反対に、走るのが遅めの人はテイクオーバーゾーンの出来るだけ前の方でバトンを受け取り、走る距離を少しでも短くする。
チーム全員が揃う時は、このバトンの受け渡しを沢山練習するのが良いでしょう。
そして、バトンの受け渡しと同じくらいリレーの勝敗を左右するカギがあります。
それは、走る順番です。
たとえば、クラス全員など大人数でリレーのチームを組む場合、アンカーにはエースを持ってくるけど、それ以外の順番は出席番号順など形式的に決めていませんか?
それは、とてももったいないです!
たとえ他のライバルチームよりもエース級の選手が少なかったとしても、順番次第で勝てる確率がグッと上がります!
リレーの順番を決める時は、先生が一方的にただ決めるのではなく
学級会などを設けて、生徒みんなで話し合って決めるようにしましょう。
そしてこの話合いで大切なポイントが、
「ゲームメイクメンバー」と「サポートメンバー」になります。
次の章で詳しくお話ししていきます。
リレーの順番の意味とは?実は順番しだいでタイムが違ってくる!
まずはチームの柱となるゲームメイクメンバーを決めよう!
みんなで話し合ってリレーの順番を決めるといっても大人数の場合、どうやって決めたら良いのか迷ってしまいますよね。
そこで、まずはチームの柱となるゲームメイクメンバーを決めましょう。
このゲームメイクメンバーが、大きなゲームの流れをつくります。
「アンカー」「トップ」「二番手」「三番手」「逆転組」がゲームメイクメンバーとなります。
ゲームメイクメンバーは、チームの中でもタイムが速い生徒を選びましょう。
授業中に行う100m走などのタイムを参考にするのが良いでしょう。
【アンカー】
最後に走るアンカーは、チームで一番タイムが速いエースに任せましょう。
追うパターン、逃げ切るパターンの両方に対応できて、最終走者というプレッシャーに
勝てるのは、やっぱり走るのに一番自信があるエースの役目ですよね。
【トップ】
一番目に走るトップには瞬発力がある子を選びましょう。
最初の段階で上位に入ることは後々のレース展開において、とても大切です。
そのためスタートダッシュで、できるだけ上位に食い込む必要があります。
トップには「すばしっこい」という言葉が似合うような瞬発力に長けている子が向いています。
サッカー部などに入っていて、普段から瞬発力を鍛えている子を選ぶと良いでしょう。
【二番手】
二番目に走る二番手には、冷静な判断が得意な子が向いています。
リレーが開始して間もない二番目の段階では、ゲームが混戦している可能性が高いです。
トップの選手が、必死にインコース争いをしながら走ってくるので、トップから二番手へのバトンリレーは、ごちゃごちゃしていることが多いです。
このタイミングでバトンを落としてしまうなんてこともよくあります。
そのため、混戦の中スマートなバトンリレーを導けるよう、二番手には冷静な判断が得意な子を選びましょう。
スポーツも好きだけと、勉強も得意である学級委員タイプの生徒なんておすすめです。
【三番手】
この三番手は、実はかなり大事なポジションです。
というのも、この段階でゲームの大きな流れを作る形になるからです。
トップから二番手への混戦バトンリレーを切り抜けた後のこの三番目のタイミングでできるだけ上位に位置付ける必要があります。
早い段階で上位に位置していれば、この後のゲーム展開もスムーズになります。
少しでも上位に食い込む必要がある三番手には、チームの中で二番目にタイムが速い子を選びましょう。
【逆転組】
その名の通り、逆転要因の選手です。
この選手は一人ではなく数名を選び、走順の前半、中盤、後半に規則的に配置する形になります。
この逆転組には、チームの中で三番目位にタイムが速い子を数名選ぶのが良いでしょう。
逆転組が走るタイミングで、前に走る選手を追い抜く、また、後ろに走る選手との差を
さらに広げる必要があります。
逆転組の最後の順番になる選手は、アンカーの一つ前に配置するのがおすすめです。
できるだけ良い順番でアンカーにバトンを渡すようにしましょう。
サポートメンバーの順番も勝つためには大切!
サポートメンバーは、ゲームメイクメンバー以外の選手になりますが、ゲームメイクメンバーと同様にとても大切な選手です。
サポートメンバーの走順も勝敗を分ける大切なポイントとなります。
まず、チームの中で走るのがすごく苦手であり、緊張しがちな子は、走順の前半にするのがポイントです。
待ち時間が長いとそれだけプレッシャーが大きくなってしまうので、早めに走らせてあげるのが良いでしょう。
この傾向が特に強い子は、走順前半の逆転組の選手の一つ前の順番がおすすめです。
自分の後に逆転できる選手が控えていれば、少し気が楽になりますよね。
そして、全体的な走順は、タイムが速めの子と遅めの子が交互になるように組みましょう。
【選手が20人の場合の走順例】
⑥ ⑦ ② ⑨ ⑳ ④ ⑲ ⑪ ⑱ ⑫ ⑰ ⑤ ⑯ ⑬ ⑮ ⑩ ⑭ ⑧ ③ ①
※番号が小さい程、タイムが速い選手になります。
アンカー:①、トップ:⑥、二番手:⑦、三番手:②、逆転組:④⑤③
運動会については、こちらの記事でもまとめています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、リレーで勝つための必勝法について紹介しました。
100m走のようにタイムが直接勝敗に繋がるのではなく、リレーは戦略やチームプレーが勝敗を分ける、とてもドラマチックな競技です。
陸上だけではなく、競泳でもリレーは一番盛り上がる花型種目ですが、その理由は、チーム全体の絆や信頼にあるのかもしれません。
ぜひ今年の運動会のリレーを通して、選手である生徒同士、そしてコーチである先生との絆をつくっていきましょう。