漫画家を続けることを諦めた鈴愛が見つけた仕事は、100円ショップの店員、ということでしたが。
何をするにも行き当たりばったりな彼女を見ていて、いろいろと複雑な気持ちがしてきました。
10代ならこれもありなのかなぁ、と思いましたが。
10年間この人はあんまり学習してこなかったのかな、と思うと残念。
でもまだ話はやっと半ばで折り返したところなんですよね。
後半、付いていけるだろうかと不安になってきているのです。
99年て、こんなに男尊女卑激しかったんだっけ…?
鈴愛は私より4歳年下で、この時期まだ私も働いていましたが。
「適齢期」だの「28歳はおばさん」だの、これ今流したら鈴愛は女性たちに総スカン喰らうんじゃないかなぁ、というほど酷いことを喋らせているのです。
自暴自棄になった鈴愛は痛い。
10年の間に、一足先に大人になった裕子やボクテは自分のポジションを確立していましたが。
鈴愛は未だに社会性を身につけることも忘れてふらふらしているのです。
引越ししたら親にちゃんと言っとけよ。
しかももうバレていたし。
絵を使う仕事がしたいと思うのなら雑誌のカット一枚だって命綱なのに、それをさげすむような言い方をする(させる)のは如何なものなんだろう、
と思うと、どんどん共感がそがれていくのです。
そして、今日からは鈴愛の環境ががらりと変わって、まるで違うドラマを見ているようでした。
なのに、彼女だけは変わらないのです。
貪欲にインプットをすることがないためにカスカスになっちゃった彼女
プロの漫画家さんがこの作品を見ていて言いました。
- 鈴愛の部屋には本が無い。
- 他の人の漫画を読んでいる気配もない。
- 映画やお芝居を見ている様子もない。
- お絵描きや同人誌を作ろうとするような、いわゆる『萌え』が彼女にはない。
- 内から迸るように「何かを描きたい!」と思えばいろいろな方向性があるはずなのに、彼女にはそれが見受けられない。
というのです。
そりゃあ、絞り出そうにも、カスカスになっていたら、作品も形にはならないよ。
10代ならまだなんとかそれでもやっていけただろうけど。
三十路手前でそれはないよな、と思うと、なんだかげっそりしてしまうのです。
ここまでそんな行き当たりばったりだった彼女がこれからどうなるのか。
なんだか、もう、どうでも良くなってきちゃった。
ここから現代までひっぱるのか。
はてさて、最後まで私はついていけるのかしらん?
まとめ
秋風先生や律、鈴愛に振り回された人々のその後が知りたいから、恐らく見続けるだろうなぁ
と思って今日もテレビをつけていたら、次なる男前が二人また現れました。
鈴愛に振り回されるのか、それとも鈴愛を振り回すのか。
物語をどうかきまわしてくれるのかが、ちょっとだけ楽しみです。
しかし。
あまりにも変わりすぎてしまった物語の方向性に、私の周囲では「もう良いかなぁ…」と半ば離脱しそうな気配。
見続けるのは、なんだか耐久レースの様相を見せている、そんな感じです。