夏が盛りになるにつれ、夜も寝苦しい日々が続きます。
猛暑になればなるほど、世間では熱中症のニュースが飛び交います。
実は夜間や屋内、また寝ているときでも熱中症になる可能性は十分にあるんです。
熱中症を防ぐためには、正しくエアコンを使用することが大事です。
よくエアコンを長時間使用すると、電気代が高くなってしまうため、エアコンのスイッチをきったりつけたりを繰り返す人がいます。
でも実は、エアコンのスィッチをつけっぱなしにしてもあまり電気代は変わりません。
むしろつけっぱなしのほうが、電気代を節約できることもあるんですよ!
本記事では、10年前とのエアコンの電気代の変化を基軸に、エアコンをつけっぱなしにするほうが電気代がお得というメカニズムをご紹介します。
だいぶ変わってる?エアコンの電気代って10年前はいくらだった?
実は10年前のエアコンと比較して、今のエアコンは20%近く省エネになっているんです!
10年前のエアコンの消費電力は365W。1時間当たりの電気代は9.5円。
今のエアコンの消費電力は425W。1時間当たりの電気代は11円。
一見、今のエアコンのほうが電気代が高く見えますよね。
それにも関わらず、今のエアコンの方が20%近く省エネだという理由は何でしょうか。
実はエアコンの電気代の計算方法にからくりがあるのです。
どう決まっている?エアコンの電気代の計算方法はこうなっている!
エアコンの電気代金の計算は、「単位時間当たりの電気代料金×使用時間」というような単純なものではありません。
エアコンは設定温度になるまでは最大級の消費電力で動き、一気に温度を下げていきます。
室温が設定温度になった段階で、送風運転に切り替わります。
エアコンを起動したばかり、室温を設定温度まで下げる段階は上記の消費電力で動きます。
しかし、送風運転後は1/10ほどの電気代で運転可能です。
これが今のエアコンを使用するほうが、10年前のエアコンを使用するより電気代が安くなるメカニズムです。
今のエアコンは設定温度までの冷却時間が短いというのと、送風運転時の電気代が10年前のエアコンに比べて低価格という点があります。
そのため、全体としてみれば今のエアコンの方が電気代が安くなるというカラクリです。
2015年型のエアコンは10年前のものと比較した、日本冷凍空調工業会の調査をご紹介します。
2015年型のエアコンの年間消費量は834kwh。一方、10年前のエアコンは919kwh。
年単位で考えて、10%近くの節電になっていますね。
これを年間電気代として考えると、およそ2015年のエアコンが2500円弱お得になっていますね。
早く室温を下げるのが鍵!よりエアコンの電気代を安くする秘訣
それでは、エアコンの電気代を抑える工夫はどのようなものがあるのでしょうか。
決して、エアコンのスィッチを付けたり消したりすることではありません。
室温が設定温度になるまでの時間を短くすること、つまり消費電力の小さい送風運転の時間を長くすることです。
効率的に部屋を冷やしていくために、下記を確認しましょう。
- 部屋の設定温度を高くする
- 風向きを上にし、サーキュレーターなどを併用して空気を循環する
- 最低限の換気にして、冷えた空気を逃がさない
- エアコンのフィルターを掃除する。または、室外機の周りにものを置かないようにして、エアコンの冷やす力を最大限引き出す。
いかがでしたか?
しっかりとした知識でエアコンを活用して、暑い夏を乗り切りましょう!
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