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表紙の美しい人物と気になるタイトルで

思わず購入した小説です!

 

シリーズものですが、これは第1巻にあたる作品です。

美貌の宝石商リチャード氏と普通の大学生「正義」が出会って、

宝石も絡む謎を解き明かすストーリーになっています。

 

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宝石のストーリーは珍しい

個人的な感想ですが、色んな小説を読んできて

「宝石」を絡めて物語が展開するのは珍しい気がします。

 

しかも一方的な専門用語が並んでいて

展開も早すぎて、読者を置いてきぼり、ではなく

序盤はサファイアやダイヤモンド、ルビーなど比較的馴染みがある宝石が出てくるので面白いです!

 

ルビーとサファイアの違いとは?という「宝石」の定義など、

知っていると得する知識をリチャード氏が教えてくれるので、楽しく読むことが出来ます!

 

基本的にはリチャード氏が営む銀座の宝石店に、

宝石と共に謎が持ち込まれ解き明かすストーリーです。

 

リチャード氏は探偵ではないのですが、

物事を観察する力や洞察力、更に顔面偏差値もずば抜けて高いというキャラらしく

堅苦しいストーリーでもないので読みやすいと思います!

 

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ひとつひとつのお話に感動する

基本的には、何かひとつの大きな謎があって時間をかけて追い求める、という感じではなく

五つくらいの副見出しがあり、

それぞれの謎を解いていってストーリーが展開されていきます。

 

例えばリチャード氏と正義との出会い編は

「ピンク・サファイアの正義」という見出しの部分で、

酔っ払いに絡まれていたリチャード氏を助けた正義が

ある事情で所有していたピンク・サファイアの指輪の鑑別

(ダイヤモンド以外の石の鑑定は『鑑別』と言うらしいです。)を依頼します。

 

そこにも秘められた思いがあり、

ひとつひとつのお話に込められた思いを、うまく宝石と絡めてお話が進んでいきます。

 

あまり宝石とは馴染みがなかったんですが

読むと銀座の宝石店を探したくなったり、

少し宝石が身近に感じられました。

 

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スリルを味わいたい人は少し物足りないかもしれない。

どこか外に出向いて謎が持ち込まれ、陰謀に巻き込まれる!

などスリルを味わいたい方には少し向いていないかもしれません

 

リチャード氏は安楽椅子探偵のように銀座の宝石店で

謎や混み合った思いを解きほぐして解決します。

 

どんな人でも感情を汲み取って起こる謎を解決する姿は

想像すると素敵だなと感じました。

 

この作品では外から謎が持ち込まれるか、正義が謎を持ってきてしまうパターンなので

少し単調に感じました。

もう少し大きな展開があってもいいかもしれないと思いましたが、

このシリーズは続いているようなので続編に期待したいと思います。

 

今の時点ではリチャード氏の特徴は

(正義曰く)人間辞めてるレベルの美貌、ダイヤモンドダストのように綺麗な宝石商

なので、どうやって宝石商になったか?

生い立ちなど気になりました!

 

まとめ

シリアスな場面もあれば、

正義がミスしてリチャード氏に流暢な日本語で追い詰められるクスッと笑える場面もあり、

全体的には面白いと感じました!

 

まだリチャード氏自身が謎が多いので、

これからどう展開してストーリーが進んでいくのか楽しみです!

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