暑い日が続くと、クーラーの効いた涼しい部屋が恋しいもの。
だけど、クーラーを長くつけていると、心配なのが電気代ですよね。
電気代は気になるけれど、暑い中で過ごすことは耐えられない。
そんな時におすすめなのが扇風機です。
扇風機の一ヵ月の電気代は、なんとクーラーの約10分の1!
クーラーから扇風機にシフトすれば、かなりの節約になりますよね!
ただ気になるのは、その使い心地。
「扇風機じゃ、あんまり涼しくならないのでは?」
そんな心配の声もあるはず。
確かに扇風機をそのまま使っても、クーラーの涼しさにはどうしても敵わないところ。
そこで今回は、扇風機を涼しく使うための工夫についてお話します。
目次
扇風機に濡れタオルをかけると加湿効果が期待できる!
扇風機に濡れタオルで気化熱冷却!
聞いたことがある人もいると思いますが、
「扇風機に濡れタオルをかける方法」があります。
単純な方法ですが、これには科学的根拠があるのです。
「気化熱」という言葉を聞いたことはありますか?
お風呂やプールから上がった後に、濡れた体を拭かずにそのままでいると
どんどん体が冷えていきますよね。
あれが「気化熱」の仕組みです。
「気化熱」とは液体が気体に蒸発する時に、周囲から吸収する熱のことです。
液体が蒸発するには熱を奪う必要があり、その為周囲の温度が下がります。
この仕組みを利用したのが「扇風機に濡れタオル」です。
扇風機の風が、濡れタオルを通ることで「気化熱」の原理によって
温度が下がるわけです。
そして、大切なのが濡れタオルをかける場所です。
扇風機の前面ではなく、背面に濡れタオルをかけましょう。
というのも、扇風機は背面から風を取り込む為、
背面に濡れタオルをかけることで、温度が下がった風を送ることが出来ます。
また、濡れたタオルの中に保冷剤を入れて扇風機にかけると、
より風が冷たくなるので、おすすめです。
涼しくなる方法として、こんなものもありますよ。
クーラーと併用で加湿効果も!
猛暑日など気温がかなり高い日や、部屋が広い場合は、
いくら濡れタオルをかけても、扇風機だけでは物足りないこともありますよね。
そんな時は、クーラーと扇風機を併用することがおすすめです。
クーラーは28度以上に温度設定すると節電効果が高いと言われていますが、
猛暑日に28度ではあんまり涼しさを感じられないですよね。
そこで、扇風機の出番です!
扇風機をクーラーと併用すれば、体感温度を2~3度下げることが出来ます。
その為、クーラーだけではあまり涼しくない28度の設定でも、
涼しい空間を作ることが出来ます。
また、冷気は下に向かうので、クーラーをつけていると足元ばかりが
冷えてしまう傾向があります。
そこで、扇風機の角度を上に向けて、下に向かう風を上に送るようにすれば、
部屋全体に効率よく風を広げることが出来ます。
そして、クーラーと扇風機を併用することで乾燥対策にもなります。
夏に乾燥は無縁のように感じますが、クーラーをつけていれば話は別です。
クーラーがガンガンに効いている部屋の中は、結構乾燥しています。
クーラーの乾燥対策には、扇風機&濡れタオルが効果的です。
クーラーと扇風機を併用している部屋に、濡れタオルをかけておくだけで、
加湿効果が期待出来ます。
クーラーも使っているので、扇風機にタオルをかけるのではなく、
扇風機の風が当たる場所に、ハンガーなどで濡れタオルをかけておくのが
良いですね。
この時、濡れタオルの代わりに、洗濯物を干しておくのもおすすめです。
洗濯物が早く乾くし、柔軟剤や洗剤の良い香りが部屋に広がるので、
アロマ効果にもなります。
必見!扇風機の風をもっと涼しくするグッズを紹介!
ここでは、扇風機でもっと快適に過ごす為の手作りアイテムを紹介します。
ミニ扇風機で手作りクーラー!
扇風機を使って、なんと小さな手作りクーラーを作ることも出来ます。
100均などで手に入る材料で簡単に作れるので、
夏休みの工作の宿題にもおすすめですよ。
手作りクーラーの作り方
用意するもの
- 小さな扇風機(プラスチック製の丸いもの)
- 発泡スチロールのクーラーボックス
- プラスチックタイプの保冷剤:2~3個
- カッター
作り方
- 発泡スチロールのクーラーボックスの側面に
ちょうど扇風機がハマるサイズの丸い穴をカッターで空けます。
この時にくり抜いた丸い発泡スチロールは、細長くなるように
3等分位に切り分けておきます。 - ①で作った穴の反対側の側面に、細長い四角い穴を3つ空けます。
箱のサイズにもよりますが、だいたい2㎝×12㎝位のサイズが目安です。 - 箱の中に保冷剤を置きます。この時に①と②で出来た、
くり抜いた発泡スチロールを保冷剤置きとして使います。 - ①で作った穴に扇風機を差し込んだら完成です!
扇風機をUSBファンにして、モバイルバッテリーを使えば、
コードレスにも出来るので、ペット用にもおすすめです。
ハッカ油でスーッと冷たく!
アロマのチカラを借りて涼しく過ごす方法もあります。
北海道の物産展などでよく見かける「ハッカ油」
これが結構使えます!
ハッカの飴を食べると、口の中がスーっと涼しくなったような感じがしますよね。
このスーっとした感覚を体全体で味わいましょう。
ハッカ油を2~3滴、化粧用コットンに垂らして扇風機のカバー部分に
貼っておくと、扇風機の風がスーっと清涼感のある風に変わります。
また、簡単なハッカスプレーを作っておけば、扇風機を使う時はもちろん、
お出かけの時などにも使えて便利ですよ!
ハッカスプレーの作り方
用意するもの
- ハッカ油:3~5滴
- 消毒用エタノール(スプレー用):10ml
- 消毒用エタノール(消毒用):ほんの少し
- 精製水:90ml
- スプレーボトル(150ml位の容量のもの)
作り方
- スプレーボトルに消毒用エタノールをほんの少し入れて、
シャカシャカしたら捨てて、ボトルを消毒します。 - スプレーボトルに消毒用エタノール10mlを入れます。
- ②にハッカ油を3~5滴垂らして、ボトルで円を描くように混ぜます。
ハッカ油は、最初は3滴位から始めるのがおすすめです。 - 精製水を90ml加えて、よく振って混ぜたら完成です。
このハッカスプレーを腕や足にシュッと一吹きしてから、
扇風機の風を浴びると、スーッとした冷たさを味わうことが出来ます。
ちなみに結構冷たくなるので、かけ過ぎには注意です!
また、ハッカは刺激があるので、顔やデコルテなどのデリケートな部分には
使わないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、扇風機を涼しく使うための工夫についてお話ししました。
暑い日はどうしてもクーラーのリモコンに手が伸びてしまいがちですが、
工夫次第で、扇風機も快適に使うことが出来ます。
これをきっかけに扇風機を活用して、電気代を節約してみませんか?