劇場版『コード・ブルー–ドクターヘリ緊急救命-』の公開を控えて、
久しぶりに夕方再放送されていました。
最終話は延長バージョンだったので、二編に編集しなおしてのサービスぶりで、
二日にわたって楽しむことが出来ました。
危機的状況と、小さな勇気
地下鉄の構内で発生した落盤事故で様々な修羅場が展開されています。
二次災害も起こり、救助に向かった藍沢や藤川が巻き込まれるところから最終話・後半が始まります。
全体の指揮を統括していた白石は動揺しますが、生還した藍沢は彼女を諭し、自分がまた現場へと向かうのです。
藤川は迷い込んだ幼い子供をかばって、落盤の下敷きになり埋まってしまうのです。
しかし、彼はかつてのヘタレではありませんでした。
カケルという名前の子供に小さいペンライトを手渡して、隣の駅まで逃げることを教えるのです。
- 『1000まで二回数える』こと。
- 大人が必ずいるから、助けを求めること。
はたして、彼が暗闇の中を駅まで必死に歩きそこにいた藤川の妻である冴島たちに発見され、
藤川の救出へとミッションが動き出すのです。
著しい成長、そして未来へ
配属されたばかりの頃にはトラブル続きであったフェローたちが、ここで見事な働きを見せるようになりました。
名取・横峯は現場で泥にまみれながらも見事な働きを見せたのです。
灰谷はトラウマを抱えてヘリに乗れなかった分を挽回するように、
搬送されてきた患者の謎の症状を解明し、彼を救う大きなステップをみつけました。
この時、名取が相対した夫婦がいました。
妻が臨月間近の妊婦で、頭部にひどいけがを負い脳死状態、しかし子供は助けられる可能性がある、という状況です。
緋山と名取が説得をするのですが、
こんな状況では子供を自分で育てるのは無理だ
と夫がパニックを起こすのです。
この夫を演じていたのが渋谷謙人さん。
バイプレーヤーとして朝ドラでもご活躍の役者さんですが。
薄暗い落盤事故現場で泥にまみれながら、今目の前で妻が亡くなりつつある、
という状況での真理を見事に演じておられました。
生まれた子供は小さく。
その子供を落盤の隙間から救急隊員に託す、そんなシーンはリアリティにあふれており。
- どうか、この子の未来が明るいものでありますように。
- そして、お父さんと幸せに暮らしてもらいたい。
と思わずにはいられない、そんなシーンでした。
まとめ
劇場版は、このドラマから少し後のことになっています。
今月末の公開までに復習して、人物相関関係図などをおさらいするにはちょうどいい時期に放送してくれたと思っています。
もともと、音楽やシーンの転換などの構成が素晴らしく、一部の隙もない作品なので、劇場版がますます楽しみになってきました。
是非、コードブルー愛を再燃させ、映画をぞんぶんに楽しみましょう！
