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ナラタージュ」は、
恋愛映画の名手行定勲監督が送る
ラブストーリーです。

原作は
角川書店から刊行された
島本理生の同名小説で、
松本潤と有村架純の豪華共演によって
映画化されています。

 

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ストーリー紹介(ネタバレなし)

高校時代に孤独な学園生活を送っていた工藤泉に、
居場所を与えてくれたのは演劇部の顧問を務めていた
教師の葉山貴司でした。

大学2年生となった泉のもとに、
ある日葉山から突然の電話がかかってきました

部員数が減少し、
公演を行うことが難しくなっていた演劇部のために、
卒業生としての出演をお願いするための連絡でした。

戸惑いながらも葉山への恩義と
ほのかな感情を抱いていた泉は、
週に1回母校での練習に参加することにしました。

舞台稽古を繰り返していくうちに、
泉は葉山が今現在妻と別居中で
離婚が成立していないことを知ってしまいます。

葉山への想いを断ち切るために、
泉は大学生の小野玲二から申し込まれた交際を受け入れるのでした。

 

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主演のふたりの俳優の魅力

有村架純扮するヒロインの工藤泉が口にする、
先生の力になりたいんです」という
真摯なセリフにはホロリとさせられるものがありました。

アイドルグループの華やかなイメージを封印して
松本潤が演じている葉山貴司の、
優柔不断なあまりお互いを振り回してしまう様子も心に残ります。

一途な恋愛感情によって、
教師と生徒の立場が徐々に逆転していくストーリー展開に
惹き込まれていきました。

全編を通して映し出されていく
泉の後ろ姿からは、

直接的には見ることが出来ない
彼女の多彩な表情や
移ろいやすい内面までが伝わってきます

ふたりの男性の間で
不確かに揺れ動きながらも、
決して自分らしさを見失うことのない
泉の芯の強さが魅力的です。

 

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映画を見た個人的感想

ヒロインの工藤泉の回想スタイルによって
物語が進行していくので、
極端にセンセーショナルになることなく
適度な距離感を保ちつつ
それぞれの登場キャラクターに感情移入することができました。

卒業式の日に、
葉山貴司との間に起こったある出来事を、
誰にも打ち明けることなく
心の奥底に封印している泉の葛藤が伝わってきます。

久しぶりの再会によって、
泉の中で抑えていたはずの過去の記憶が
次第に蘇っていくシーンには、
印象深いものがあります。

1度は幸せを手に入れかけた泉や葉山たちを翻弄していく、
残酷な現実には胸が痛みました

クライマックスショットの揺れ動く車内での、
泉が自分自身の運命を悟って受け入れていく
凛とした表情には胸を打たれます。

 

 

まとめ

葉山貴司と小野玲二の
ふたりの魅力的な男性のうち、
ヒロインがどちらを選ぶのかが見所になります。

異性との関係性をこじらせて
思い悩んでいる若い世代の女性の皆さんには、
ぜひとも鑑賞して頂きたい1本だと思います。

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