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映画「ちょっとまて野球部!」は、2018年の127日に劇場公開された宝来忠昭監督による青春ドラマになっております。

元になっているのはゆくえ高那によって新潮社から刊行されたスポーツコミックになり、「あんてるさんの花」や「みんな好いとうと♪」などの映画作家によって映像化されています。

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 映画「ちょっとまて野球部!」ストーリー紹介(ネタバレなし)

県立神弦高校野球部では3年生たちの引退に伴って、2年生が中心となって新たな体制での部活動が始まっていきます。

1年生の大堀広揮・秋本高兵・宮田捺生の3人は部内では「3バカトリオ」と揶揄されながらも、野球への情熱と仲間へと思いやりは人一倍です。

マネージャーや上級生から与えられていく雑用を上手くやり過ごし、練習メニューに打ち込んでいました。

そんなある日のこと、運動神経はそこそこながらも学業の方はからっきしな大堀は追試で赤点を取ってしまいました。

このままでは夏休みの強化合宿参加が危ぶまれる中で、入学式以来ずっと一緒にいた秋本と宮田は敢えて大堀をテスト勉強に集中させるために3人の間に距離を置くことを決意するのでした。

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主演の3人の俳優の魅力

主人公の大堀広揮を演じている、須賀健太周りのキャラクターたちを巻き込んでいくようなエネルギッシュなリアクションが良かったです。

5才の頃から映画やテレビドラマで活躍している子役のイメージが強い1994年生まれながらも、近年では内田英治監督の問題作「獣道」での亮太などはまり役も出始めています。

同じく子役出身の俳優であり秋本高兵にキャスティングされている小関裕太との、息の合ったコンビネーションが痛快な味わいでした。

宮田捺生に扮している、山本涼介の静かな佇まいや哲学的なセリフが絶妙なアクセントになっています。

暴走していくふたりの親友に対して温かい眼差しを注ぎつつ、時には鋭い突っ込みを入れていく様子が微笑ましかったです。

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映画「ちょっとまて野球部!」を見た個人的感想

スポーツ強豪高校でもなく弱小の落ちこぼれ校でもない、微妙な強さの野球部の練習風景や部室での会話が心地良かったです。

体育会系の映画やスポ根物にありがちないじめやしごきを描くこともなく、やる気の感じられない顧問の教師や優し過ぎる先輩部員たちが笑いを誘います。

思い込みの激しい大堀が3人の友情にひびが入ったと誤解してしまうシーンなど、ナンセンスなギャグの中にも時折思春期特有の少年たちの繊細な心の動きを捉えていて印象深かったです。

大堀の脱走事件から加速していく中盤以降のストーリー展開が、いつしか野球部ばかりではなく学校中に広がっていく様子に惹き込まれていきました。

最後まで変わらない3人の友情には、ほっこりさせられました。

映画「ちょっとまて野球部!」まとめ

放課後のクラブ活動と受験勉強の両立について思い悩んでいる中高生の皆さんには、是非とも鑑賞して頂きたい1本だと思います。

かつては大切な友人たちとスポーツに打ち込んだ、社会人の方にもお勧めな作品になっています。

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