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映画「アメリカを売った男」は、200838日に劇場公開されたビリー・レイ監督によるサスペンスドラマになっております。

社会的なテーマを数多く扱ってきた、実力派の脚本家によって2007年にアメリカで制作されました。

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映画「アメリカを売った男」ストーリー紹介(ネタバレなし)

2000年の12月、非番中の日曜日に妻と一緒にのんびりと過ごしていた、FBIの若さと野心溢れる捜査官エリック・オニールは直属の上司であるバロウズに呼び出されました。

ロバート・ハンセンとチームを組みつつ、密かに彼を監視する重大な任務を与えられました。

ロバートは冷戦時代にはソ連分析班に所属して管理官にまで昇進した、コンピューターのエキスパートにして局内屈指のロシア通でもあります。

近頃では勤務時間中に女性の部下とトラブルを起こしていて、機密情報の漏洩疑惑までが持ち上がっていました。

オニールはロバートの元で働くことによって、一見すると優秀で仕事熱心なベテラン捜査官に隠されている恐るべき素顔を知ることになるのでした。

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主演のふたりの俳優の魅力

ベテラン俳優のクリス・クーパーが、実在する人物ロバート・ハンセンを静かな佇まいと陰りを帯びた眼差しで表現していきます。

1999年に公開された「アメリカン・ビューティー」での、フランク・フィッツ大佐役の怪演技を思い浮かべてしまうはずです。

2003年発表の「アダプテーション」でアカデミー助演男優賞に輝いた演技力は、本作品の中でも健在です。

エリック・オニールを演じている、ライアン・フィリップの甘いマスクも魅力的です。

ティーンエイジャーのアイドル的な存在ばかりではなく、2005年のヒューマンドラマ「クラッシュ」では重厚な役柄にもチャレンジしています。

この映画では、愛する人を欺き通してまでも真実を追い求めいく捜査官熱演していきます。

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映画「アメリカを売った男」を見た個人的感想

アメリカ史上最大の情報災害とも言われている、ハッキングスパイの暗躍の実態には驚かされました。

逮捕までの僅か2ヶ月間の凝縮された時間の流れが、ドキュメンタリータッチで描き出されていて惹き込まれていきました。

エドワード・スノーデンの亡命と衝撃的な告白など、2001年の9月11日以降のアメリカ社会が抱えている問題点についても考えさせられます。

表向きは「テロとの戦い」を掲げながら密かに国民への監視の目を張り巡らしていく矛盾には、共謀罪が国家で成立した現在の日本の閉塞感にも繋がるものがありました。

狂信的なまでの愛国主義には、時に国民の自由と平穏無事な日々の暮らしを侵害してしまう危険性が潜んでいることが伝わってきました。

まとめ

実際に起きた事件からインスパイアされた、スリリングなストーリー展開が見所になっています。

「ニュースの天才」を始めとする社会派のサスペンスに造詣の深い方たちには、是非とも鑑賞して頂きたい作品だと思います。

 

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