東城大の佐伯教授と帝華大の西崎教授の外科学会理事長選挙を巡る争いは、
手術ロボットを駆使しての論文発表を材料に部下の医師や看護師、さらには厚労省の役人、外科ジャーナルの編集長をも巻き込んで、
激しい混沌とした状況になりました。
父親の復讐を遂げる為に、探していた患者を見つけた?
渡海医師は、自分の父親がオペのミスで大学を追われる原因になった、その患者のレントゲン写真を入手をし、
今度は、まだ生きているイイヌマタツジという、その患者を証人として探していました。
佐伯教授は、最初の手術では渡海医師のカエサルの遠隔手術で救われましたが、再手術を必要としていました。
イイヌマという患者がどこにいるのか渡海医師が探しているのを佐伯教授は知っていましたが、渡海医師の追求も跳ね返していました。
しかし、患者は、ついに東城大の特別病室に入院していることを突き止めて、面会しました。
そして、患者の口からオペをしたのは、佐伯教授だと言う証言を引き出したのです。
渡海医師は患者の体内からペアンを取り出すことを考えていました。
渡海医師は、イイヌマという患者のオペで何を見つけた?
イイヌマという患者の容態が急変し、緊急オペが必要になりました。
しかし、「その患者のオペは自分がやる」と宣言していた佐伯教授は、外科学会の理事長選挙の会場から帰ってきます。
渡海医師は、高階医師を味方につけてオペを始めると、やはりレントゲン写真に写っていたペアンを発見します。
そこで、渡海医師は証拠となるペアンを抜きとった途端に出血が始まり、患者が窮地に陥ります。
そこに佐伯教授が現れ、ブラックペアンを用いて止血に成功します。
佐伯教授は、イイヌマという患者には、
「やむなくペアンを留置したのであり、医療事故ではなかった」
と言い、それを渡海医師の父が、後にレントゲン写真をネタに医療ミスだと追及され、責任を取ったのだと渡海医師に告白しました。
学会理事長選挙はどうなった?
佐伯教授は、難しい再手術をカエサルを用いて受けなければならず、東城大のスタッフはオペのシュミレーションを行いますが、上手く行きません。
そこで海外含めて、同様な手術例がないか探すことになりましたが、見つからず、壁にぶち当たっていました。
そうすると、渡海医師の助言で世良医師が外科ジャーナルの編集長に土下座までして
「海外の未発表を含めたデータを教えて欲しい」
と頼みこみ、アメリカの論文を入手します。
それでも佐伯教授は理事長選挙に執念を燃やしていましたが、イイヌマの緊急オペの為に、選挙当日欠席してしまいます。
しかし、外科ジャーナルの編集長が代わりに演題で佐伯教授の応援演説をしたのが効果があったのか、1票差で佐伯教授が選ばれました。
まとめ
佐伯教授に恨みを持っていた渡海医師は、佐伯教授から真実を聞き、表情が和らぐようになりました。
心底、許しているかはわかりませんでしたが、何か吹っ切れた表情が印象的でした。
佐伯教授は理事長も他の教授に譲り、後進の指導に専念します。
「医者は患者の事だけを考えていればよい」との佐伯教授や、渡海医師の父の言葉に、ドロドロした医学会や医療現場のストーリーもあり驚きましたが、
最後には、救われた気分になって、このドラマを見終えることが出来ました。