厳しい夏がおわり、肌寒くなってくると食べたくなるのが、甘くてホクホクしている焼いもですよね。
最近では、さつまいもの品種改良がすすみ、どんどん美味しいサツマイモがでてきています!
何を隠そう、筆者も焼き芋が大好きで、秋・冬にはおやつとの定番として必ずいただきます(笑)
そんなサツマイモと妊婦さんについての疑問に迫っていきたいと思います!
目次
【疑問1】そもそも妊娠中にさつまいもは食べていいの?
妊娠中は生活習慣が変化しやすく、また嗜好品の変化や偏食などに伴い食生活が乱れがちです。
このため、ホルモンバランスが崩れやすいといえます。
さつまいもには、食物繊維が多く含まれているほか、ビタミンC含有量が多く便秘に悩むすべての女性への、お助けマン的食材になります。
では、妊娠中にさつまいもを摂取することでどのようなことが起きるのでしょうか?
母体への影響
【メリット】
- 食物繊維の働きで腸内環境が整い便秘解消の手助けとなる
- 抗酸化作用に伴う血液サラサラ
- 冷え性、むくみ防止作用
【注意点】
- さつまいもに含まれるでんぷんを過剰摂取することで血糖値を上昇させやすい
- カロリーが高いため太りやすくなる
胎児への影響
【メリット】
- 母体からのビタミンE伝達により成長促進効果あり
【注意点】
- 母体の血糖値が上昇することで胎児自身が高血糖状態となり発育不全を起こすことあり
【疑問2】妊娠中に食べるのはカロリーオーバー?さつまいもって太る?
基本的に、さつまいもの主成分は炭水化物であるため、カロリーはというと他の穀物類に比べ2倍近くもあり、高カロリー食材であるといえます。
ただし、ビタミン・ミネラル・食物繊維・カルシウムなど、人間にとって必要な栄養素を豊富に含んでいるため、さつまいも1つで非常にバランスのとれたパワー食材となるのです!
もちろん、食べ過ぎると体重増加に直結しやすいものですが、これらの栄養素を豊富に含んでいる食材だからこそ、高カロリーな理由があったのですね!
※筆者は、妊娠中のつわりがひどく食事が全く食べられなかったのですが、不思議なことにさつまいもだけは少し食べることができました(笑)
ふかし芋、焼き芋など、少量食べるだけでも体力がつきますし、赤ちゃんへの心配が大きかった私の不安軽減にも役立つ万能食材でした!!
ひと口まめ知識
- ビタミン→『抗酸化作用』にて発がん性を抑える働きや肌の老化を遅らせる効果がある。
- ミネラル→特に『カリウム』の含有量が多いため、利尿作用によるむくみ予防に効果的。
- 食物繊維→便秘解消だけでなく、メラニン生成・色素沈着を抑制しシミ・そばかす・吹き出ものの肌ダメージ予防に効果的。
- カルシウム→妊娠に伴うホルモンバランの乱れにより、ボロボロになりやすい歯・骨などを強くし健康に保ってくれる。
【疑問3】そのままだと危ない?妊婦が焼き芋を食べるのに皮はNG?
野菜の多くは、皮に含まれる栄養素の割合が大半をしめます。
栄養を吸収しようと思えば、皮ごと調理することがオススメです。
しかし、中には妊娠中の摂取を控えるほうがよいものもあります。
妊娠中の摂取を控えるほうがよいものの例
- リステリア菌(食中毒):生ハムやスモークサーモンなどの加工品、加熱していないチーズ類
- 水銀(メチル水銀中毒):生魚、マグロの類の食品、金目鯛などの深海魚
- トキソプラズマ菌:レアステーキなどの加熱不十分な料理、ユッケ・レバ刺しなどの未加熱食品、野菜や果物の皮
上記のように、細菌感染に伴う胎児への発育不全などの悪影響があるため。
さつまいもの皮の危険性はどれほどあるの?
妊娠中は、免疫機能が低下しやすく、細菌やウイルスに感染しやすい状態となります。
実は・・・
さつまいもの皮の表面には、トキソプラズマ菌が付着しており
その菌を妊婦さんが口にすることで流産・早産につながる危険性が非常に高まるとされています。
さつまいもを食べる時はどうしたらいいの?
トキソプラズマ菌は熱に弱いため、加熱調理をすることで死滅します。
皮の表面に付着しているだけなので、流水でよく洗い流すことで菌の体内への侵入を防ぐことができます。
過剰に怖がらず、心配なようなら皮をむいて調理するのが安全かもしれません。
【まとめ】
妊婦さんとさつまいものあれこれについてご紹介してきましたが、さつまいもの栄養価の高さには驚きました。
昔から食べられており、さまざまな効果をもたらしてくれるさつまいも!
妊婦さんに限らず、女性ならぜひ日頃の食事に取り入れ、悩みの種を軽減していきたいものです。
また、妊娠中の方は色々な制限がかかりますが、ストレスをため込まず楽しいマタニティライフを過ごして頂きたいと思います。