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ペルソナ総合医療センターに勤務する鸛(こうのとり)サクラは、

母子周産期医療に携わる産科医です。

 

彼と仲間たちは危機的状況にある妊産婦とその赤ちゃんたちに日々向き合って働いています。

この23巻ではドラマ2期とリンクした物語となっています。

 

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21トリソミー、という運命

13、18、21トリソミー、という言葉は、多くの人には馴染みがありません。

私もこの作品を読んで初めて知りました。

 

出生前診断、羊水検査をすることによって判明する胎児の染色体異常、そして障害

自らの子供がその21トリソミーと診断されてしまった夫婦は、産むか、あきらめるか、の判断を迫られます。

 

ドラマでは、りょうさんが演じられたお母さんの苦悩に満ちた表情がだぶりました。

  • 産みたい。
  • でも生活がある。
  • 働かなければならない。

 

現実の世界にも、似たような人たちは沢山いるはず、と思います。

その彼女らの決断を知り、医師たちも苦悩していくのです。

 

出生前診断を分析した結果のデータ

数字だけが並ぶその内容と、しかし、すべてのケースには様々な事情が隠されていて、そこまでを考慮して完全なフローは仕切れない現実。

 

サクラたちは、そのはざまで、それでも妊産婦たちに寄り添うための努力を続けているのです。

 

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認定遺伝カウンセラー、というお仕事

そんなペルソナに新たな臨床検査技師・真田が着任します。

彼は患者(クライアント)に、遺伝や遺伝子によって起こりうる病気・症状・体質をわかりやすく情報提供し、心理的・社会的なサポートをする、という仕事を専門にしているのです。

 

その認定遺伝カウンセラーというシステムは2005年に始まっていますが、作中では250人しかいない、とも言われています。

サクラは自分を振り返り、後輩のゴローに言うのです。

 

「医師は、医学的な話はできても、その患者の心に寄り添って、そのココロの迷いを払拭することは難しい

と。

 

真田は得体のしれない雰囲気をかもしていますが、猫のゲノムと2人暮らしをしている穏やかな男性であり、

次第に患者さん夫婦との関係を結んでいくようになるのです。

 

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毎回楽しみなのが、鈴ノ木家のご長男のおまけ漫画

この作品は、鈴ノ木ユウさんが自らの息子くんが生まれたことから描き始めることになった物語です。

巻末などには、その当時の息子くんが描いている作中のキャラクターのお話や、作品にまつわる彼のエピソードがつづられているのです。

 

毎回、

  • 『わぁ、こんな風に描けるようになったのか?!』
  • 『こんなこと言っちゃうほど大きくなったんだねぇ』

と、まるで親戚のおばちゃんのような視点になって彼を見てしまうのです。

 

今回は、表紙に書かれていたお父さんの描いたサクラ先生をかなり緻密に模写してくれています。

そしてオマケでは、これは、お父さんは困っちゃうよなぁ...という日常の一幕が。

 

連載開始から6年。

これからも彼には楽しいエピソードを提供してほしいなと思います。

 

まとめ

一作目のドラマから三年。

そして二作目のドラマには新たな展開もあり、メディアミックスの嬉しい効果があったように思える『コウノドリ』。

 

新たに登場した真田さんや、成長しているゴロー先生が活躍してくれるようなスペシャルドラマとかが出来ると良いなぁ、と思ってしまうのです。

 

そういえば今回出てこないキャラクターが結構いましたね。

松岡茉優さんが演じた下屋先生とか。

次巻の活躍をお待ちしています。

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