お盆の提灯は、ご先祖様をお迎えしたり、お見送りするときの灯りという大切な役割があります。
ところで、故人が亡くなって四十九日が明けたあとの初めてお盆を、「初盆」と呼ぶって知ってましたか?
この初盆には、特別な提灯を使うんですよ。
通常、初盆の提灯は、お盆が明けたあとにお寺でお焚き上げをしてもらいます。
最近では、家庭で燃えるゴミとして処分する人も多いようですね。
でも一度きりの使用で処分って、なんだかもったいない気もしませんか?
初盆で使った提灯は、使いまわしできるんでしょうか?!
盆提灯の使い回しはできる?しないほうがいい?
初盆の提灯は、「白提灯」とも言われる無地の白い提灯です。
これは、「初めてのお盆を清浄な気持ちで迎える」という意味があるそうなんですよ。
正式な白提灯は、その家の家紋と亡くなられた方の戒名が入ります。
故人の名前入りですから、当然他の方へと使いまわすことはできません。
また、初盆以降の盆提灯は、絵柄が入った華やかなものを使います。
ですから、来年以降のお盆に使いまわすこともやめておいたほうがいいでしょう。
初盆というのは、故人にとっても遺族にとっても初めて迎えるお盆で、大切なものです。
ここは昔からの習わしに従っておきましょう!!
盆飾りは処分する?片づけるのはいつごろ?
ご先祖様にお供え物を用意する盆棚には、いろいろな盆飾りを飾ります。
ナスやキュウリでできた牛や馬・マコモで編んだゴザ・ホオズキ…など、飾るものは宗派によって違いがあるようです。
これらの盆飾りは、お盆期間中は飾っておいてくださいね!
一般的にお盆期間とは、8月13日~16日のことを指します。
(東京など一部の地域では、7月13日~16日がお盆期間です。)
お盆最中は、ご先祖様はおうちにいます。
まだおうちにいるのに盆飾りを取り去ってしまうのは、ご先祖様に対して失礼ですよね?
ですから、お盆が明けた翌日17日以降に盆飾りは片付けましょう!
さて、盆飾りの処分の方法ですが、食べ物のお供え物は「おさがり」として頂いてください。
「おさがり」には、ご先祖様からの特別な力が宿っているとも言われているんですよ。
では、その他の飾りに関してはどうでしょうか?
元々日本には、「お盆の飾りは一度きりだけしか使わない」という風習があります。
…とはいえ、初盆以後の提灯やゴザは繰り返し使えるのに捨ててしまうのは、もったいないですよね。
現在は、盆明け後の盆飾りの扱いは、各家庭の判断に任せるという流れになっているようです。
使えるものは、来年のお盆でも使っても問題はないでしょう。
ちなみに盆飾りを処分する場合、一番良いのは盆提灯同様お寺でお焚き上げしてもらうことです。
でも、お寺に行く時間がないという人は、家庭の燃えるゴミとして処分をしても問題はありませんよ!
お盆に関する記事はこちらでもまとめています。
まとめ
初盆の提灯は、使い回しはできません。
一人の故人にひとつずつ、一回きり使用するものです。
そのほかの盆飾りについては、各家庭の判断で、処分する・来年も使うなどしてくださいね。
そして、お盆の飾りを片付けるタイミングは、お盆が明けたあとです。
一般的には8月16日にお盆が明けますので、17日以降に片付けてくださいね。
忙しい人は、盆明後の最初の週末に片付けてもいいですよ!