話題の二人の共著です。
ありとあらゆる意味で話題になってしまうあの二人、高須かっちゃんと西原りえぞう、
まさかこの二人が付き合うことになるなんて、10年前には思いもしませんでしたが。
二人合わせて120歳オーバー。
もう怖いものなんか何もないですよね。
あたしが、なんで怒ってるか、わかる?
のっけからノロケのような高須かっちゃんのバースデー顛末記がつづられています。
サイバラと喧嘩した話。
しかし、それが嫌じゃないんですよ。
ふつうだったら70オーバーのじいちゃんが彼女との日々を語るのって、
まずありえない(笑)
と思うのですが。
付き合い始めて7年。
ワールドワイドに進行していく二人の『恋』、
いろいろ規格外で、みていて飽きないのです。
しかしバースデー顛末記。
さすがにサイバラは良く解ってる。
20代のカップルでは我儘炸裂させてお互いに愛想をつかして終わるだろうところを、
サイバラは全て見透かしているのです。
でも放置はしない。
ちゃんと『怒ってる』ことを恐れない。
そしてかっちゃんもそれを受け入れ反省する。
そのやり取りが、見ていて心地よいのです。
高須克弥と言えば、ヘリ
誰もが一度は見たことがあるだろうテレビコマーシャル、
高須クリニックのヘリシーン。
今流れているのはドバイで撮影したもので、
しかもそれが10年続いている、というのです。
老舗(笑)ならではだなぁ、と思うのですが。
かっちゃんはヘリが大好き。
若いころ(まだ東北新幹線が無くて、仙台の病院に仕事で通う時にヘリを使っていた!という逸話あり)
自家用ヘリの免許を取ろうとしてたとか、ヘリそのものを買おうとしたとか。
そういう部分がちょっと庶民感覚とは離れてるんだけど、
かっちゃんならさらっと許せる感じがしてる。
しかし、その当時一緒に免許を取ろうとしていた仲間で
存命な人が殆ど残っていない、というのも凄い。
彼を結果的に助けたのは、当時ご存命だった奥様だったらしいのです。
長い歴史の末に今の彼がいる、そんなエピソードでした。
サイバラはクマ(笑)
かっちゃんとゴロゴロしているサイバラは、
自らクマとして描写されています。
その方が喜怒哀楽を描きやすいのかな。
ながらく「毎日かあさん」でお団子頭にマメ絞りの手ぬぐいがトレードマークだったので、
そういう意味ではブランニュー・サイバラ、という感じですが。
これがとてもチャーミングで可愛いのです。
素直な女の子、っていう感じ。
若いころ、のし上がるために頑張って頑張って、
戦場カメラマンの夫のアルコール依存症で苦労して、
やっと子供たちが育ちあがって「卒母」したんだもん、
好きなことしなきゃ!っていう所で恋をした、
しかも相手がかっちゃん、っていうのもいろいろ規格外すぎて、
ほんとに凄い。
お互いに、ベストマッチな相手とその年齢になってやっと巡り合った、というのなら、
それはもう運命なんだね、と納得してしまうのです。
まとめ
「ダーリンは70歳」から始まって、今71歳。
見た目は若いけれど、やっぱり中身は71歳のかっちゃんは、バリバリに働いていて
時々廃人のようになってしまうのですが。
サイバラはそれをクマの手の上で転がすようにして
面倒を見たりわがままを言ってみたり。
なんでしょう、この愛すべきバカップル。
やっぱり大好きだ。
だから、高須かっちゃんにはうんと長生きしてもらわなきゃね、と思うのです。