映画「ズートピア」は、
2016年の4月23日に劇場公開されたバイロン・ハワードとリッチ・ムーアのふたりの共同監督によるアニメーション映画になっております。
「塔の上のラプンツェル」のアニメーターと、アニメーション監督だけではなく映画ビジネスも手掛ける映像作家によって制作された作品になります。
ストーリー紹介(ネタバレなし)
田舎町で生まれ育ったウサギのジュディ・ホップスは、幼い頃から警察官になることが夢でした。
小さな身体のハンディキャップにも負けることなく警察学校でトップの成績を修めて卒業し、誰しもが夢を叶えることが出来るズートピアへと旅立っていきます。
折しもこの街では14体の動物が次から次へと行方不明となる事件が発生していて、ジュディはウサギ初の警察官としてやる気満々でした。
しかしウサギ嫌いのボゴ署長には、駐車違反の取り締まり100件という無理難題を押し付けられてしまいます。
持ち前の粘りと驚異的な才能を発揮して、ジュディは署長の鼻を明かしました。
渋々署長からカワウソの捜索を命じられたジュディは、失踪事件の真相に迫っていきます。
有名俳優が声優にチャレンジ
ジニファー・グッドウィンの純真無垢なイメージが、ウサギのジュディ・ホップスにピッタリとはまっていました。
テレビドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」での白雪姫の姿にも重なるものがあります。
「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」でジョニー・キャッシュの妻・ヴィヴィアンに扮した時のような、意志の強さも感じることが出来ました。
ライオンハート市長の役を、J・K・シモンズが演じているのには驚かされました。
1994年に公開された「サイレントナイト」以来数多くの映画で活躍してきたバイプレイヤーらしく、本作品の中でもひときわ目立っていました。
「セッション」での鬼教師を思わせるような、厳しい言葉の中にも優しさを垣間見ることが出来ました。
映画を見た個人的感想
古い価値観と考え方に捉われて誰しもが地元でのニンジン作りに満足している中で、
まだ見ぬ世界で警察官へ道のりをまっしぐらに歩んでいくヒロインのジュディ・ホップスが微笑ましかったです。
「自分に何が出来るのかは自分で決める」
というジュディのセリフからは、夢を諦めることなく努力する素晴らしさが伝わってきました。
草食動物であるジュディが、肉食動物であるキツネのニックと心通わせていくシーンには印象深いものがあります。
憎まれ口を叩きあいながらも、次第に信頼関係を築き上げていく様子が感動的でした。
多様な人種や宗教が衝突を繰り返しながらも、共存共栄を目指している今の時代のアメリカ社会と繋がるものがあり考えさせられました。
まとめ
可愛らしく擬人化された動物たちの世界の中にも、現在の世相や時代背景が反映されているのが良かったです。
毎日のルーティンワークにお疲れ気味な方たちや、働くことに疑問を抱いている人にも見て頂きたい1本になります。