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映画「ウルフマン」は、2010年の4月23日に劇場公開されたジョー・ジョンストン監督によるホラー映画になっております。

元になっているのは1941年に発表されたジョージ・ワーグナー監督の古典的な名作「狼男」になり、最先端のVFXアーティストによってリメイクされています。

 

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ストーリー紹介(ネタバレなし)

19世紀後半のイギリスで、ローレンス・タルボットはシェイクスピア劇の俳優として舞台で活躍を続けていました。

ローレンスの弟に当たるベンが3週間もの間行方不明になっていることを心配している、婚約者のグエン・コンリフから受け取った手紙に導かれてブラックムーアへと向かいます。

 

ローレンスが生まれ育ったこの田舎町では、長らく疎遠になっている父親のジョン・タルボット郷が巨大なお城の中で日々の暮らしを送っていました。

久しぶりの親子の再会を喜ぶ暇もなく、近所の修道院でベンの変わり果てた遺体が発見されます。

犯人の捜索を独自に開始していくローレンスは、やがて自分自身の肉体の中に流れる恐るべき秘密を知ることになるのでした。

 

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世代を越えた名俳優の共演

伝記映画の「チェ 28歳の革命」で実在する革命家を演じているベネチオ・デル・トロが、現実離れした主人公のローレンス・タルボットにキャスティングされているのが面白かったです。

満月の光を浴びることによってウルフマンへと変身していくシーンには、鬼気迫るものがありました。

その一方では人々に恐怖を与える怪物としてばかりではなく、異端者としての孤独感や悲しみも感じることが出来ます。

 

ジョン・タルボット郷に扮している、ベテラン俳優のアンソニー・ホプキンズも圧倒的な存在感を放っていました。

一定の年齢層以上の人たちは「羊たちの沈黙」に登場するハンニバル・レクター博士の怪演技を思い浮かべてしまうはずです。

新旧相まみえるふたりの俳優のぶつかり合いが感動的です。

 

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映画を見た個人的感想

ストーリーの舞台に設定されている、ブラックムーア地方の荒涼とした風景ゴシック様式の荘厳なお城が印象深かったです。

主人公のローレンス・タルボットが純真無垢な心を持ちながらも、次第に変わり果てていく自分自身に思い悩んでいる虚無感に包まれた表情に惹き込まれていきました。

 

全うな人生を歩んでいくことを望みながらも、血の繋がりによって運命を狂わせていく親子がたどり着いた衝撃的なクライマックスには胸が痛みます。

その一方ではエミリー・ブラントが演じているヒロインのグエン・コンリフのように、

血縁関係に依存することのない新しいタイプの生き方多様な家族の在り方を追い求めていく生きざまには強く心を揺さぶられました。

 

まとめ

「フランケンシュタイン」や「ドラキュラ」を始めとする、古き良き時代のホラー作品に慣れ親しんだ世代にはお勧めします。

ド派手なビジュアルエフェクトも見所満載で、若い人たちでも楽しむことができる1本だと思います。

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