長澤まさみさん、小日向文世さん、
東出昌大さん出演のドラマ、
「コンフィデンスマンJP」の感想を
2人の方から聞きました。
目次
Aさんの感想
コンフィデンスマンJPはずっと観ていましたが、
今回は最終回なので、
どうなるのかなぁという思いでした。
途中で映画化が決まったという事で、
これは続きがあるんだろうと思い
次の機会もずっと観ようと決めました。
鉢巻秀男(佐藤隆太)に乗り込まれるコンフィデンスマン達
人を騙す事に嫌気のさしたぼくちゃん(東出昌大)は、
引越し屋でアルバイトしているときに、
鉢巻秀男(佐藤隆太)と知り合い、
彼が、どうも結婚詐欺でダー子(長澤まさみ)と
リチャード(小日向文世)に騙されて全財産を取り上げられたと理解します。
単純なぼくちゃんは、
鉢巻を引き連れて、
根城であるマンションへ乗り込んで行きました。
そこでダー子とリチャードは、
鉢巻が誰だか確認しますが、
鉢巻は仮面を脱ぎ捨て、
手下のマフィアを引き連れ修羅場となり、
3人を捕まえ鉢巻の父親を騙した犯人を突き止めよう
というところから物語が始まっていきます。
鉢巻秀男(佐藤隆太)の父親の回想
当時、鉢巻の父親は、
チャイナマフィアとして
日本でいろんな取引をしていました。
父親らしい繊細さで、
鉢巻と母親は事件に巻き込まれないようにと
香港に住まわせています。
父親はチャイナマフィアとして、
麻薬の取引をコンフィデンスマンの誰かと行ったのですが、
3億の金で仕入れた麻薬を騙されて、
失意の内に死んでしまいます。
父親の遺言で、
身内の人間も誰に騙されたか打ち明けられずに
散り散りになってしまいました。
父親も敢えて誰が騙したかを告げずに、
鉢巻に忘れるように遺言しますが、
なんとか犯人を特定し恨みを晴らしたい鉢巻が
ぼくちゃんを騙しコンフィデンスマンの根城へ乗り込んでいったのです。
コンフィデンスマンJPの3人が拳銃で!?
3人を一人ずつ別室へ連れて行き、
ぼくちゃんには母親、
リチャードには別れた妻、
ダー子にはダー子を捨てた母親を
殺すと追い詰めて
父親を騙した人間が誰であるか聞き出そうとします。
ですが、一向にらちが開きません。
一方ダー子は、
父親として鉢巻と母親を香港におく事で
安全を確保したのだと説得されるが、
余計にイラだった鉢巻はダー子、リチャード、ぼくちゃんに
今まで儲けたお金を鉢巻の香港口座へ振り込ませ、
3人を撃ち殺してしまいます。
鉢巻は警察の捜査を逃れマンションを後にしますが、
拳銃が本物ではなくダー子達に騙されたと知り、
マンションへ戻ったところで警察に捕まってしまいました。
まとめ
これだけの芝居を打つのに、
相当な人数を使い芝居を打ったのが、
五十嵐(小平伸也)で、
鉢巻の父親を騙したのはダー子である事が告白されました。
いつも通り香港の鉢巻の口座から、
すべての金を送金させ、
ハッピーエンドで終わります。
最初のぼくちゃんのアルバイトから、
鉢巻を騙す段取りがついていた事が改めて回想されたのです。
次回の騙す相手の話も出てきて、
次回へ続くことが明かされました。
見ていて飽きない構造で、
面白いおとぎ話のようになっているので、
次回も改めて観たいと思った次第です。
Tさんの感想
冒頭からいきなり、
このドラマの世界では、
かつてないハードボイルドな展開でビビりました。
豹変する男、
そしてやばい匂いのする集団が、
あのゴージャスな部屋に押し入ってきて、
めちゃめちゃ緊迫した空気に包まれるのです。
だまし、だまされて…?!
ボクちゃんが「辞めたい病」を発症し、
あの部屋を飛び出してしまいます。
ですが、いきなり引越し屋のバイトって、
わかりやすいわー、体格的にピッタリ!
と思ったら、思わぬ男が釣れました。
いや、釣られたというべきか。
リチャードとダー子に結婚詐欺で引っ掛けられた、
という鉢巻という男は、
実は過去『子犬』という詐欺師に
父親が引っ掛けられ、
15億もだまし取られていたのです。
その復讐をしようとしている男が
ボクちゃんに連れられてあの部屋に現れたとき、
鉢巻は怯えているような風情でした。
しかしその変貌の瞬間、
佐藤隆太さんのはじけるような声と
ソファの上をぴょんぴょん飛び跳ねる行為、
そして不気味な笑みと、黒衣の男たち!
あれ?これって
「モンテ・クリスト伯」じゃなかったよねぇ…?
と思うような展開で、
能天気なホテルの部屋とのギャップがすさまじく、
ここはふつう笑っちゃうところだろうけど、
笑っていいのかなー…?!とドキドキしてしまいました。
暴かれた三人の『過去』
亡き父親の復讐をしようと、
ダー子らに迫ってきた鉢巻は、
3人を別々に尋問します。
確かに、
彼らを一緒にしていたら煙に巻かれるからなぁ、
と思いますがそこで語られた彼らの過去は、
とても悲しいものでした。
それぞれに事情を抱え、
どういうわけか、
今のような腕の立つコンフィデンスマンになっていったわけです。
追い詰められた鉢巻に、
さらに追い詰められていったダー子らは
全財産を渡すことで命乞いをします。
しかし、それを受け入れたはずが、
鉢巻は酷薄な笑みを浮かべ容赦ない仕打ちを行い、
悠々とリムジンでホテルを去っていくのです。
絶体絶命か…?!と思っていたら、
ぷぷぷ、っと笑ってしまう展開が待っていました。
あの金田一っぽい劇中劇…すごいな、
あれ、本気で作ったのかなー?むしろ、
袴田吉彦の主演で、
フジテレビ系列・金曜のドラマ枠で放送したらいいのに!
と思うクオリティでした。
SEE YOU AGAIN?!
翻弄されているところでネタ晴らしがあったのですが、
ここまでやられたら、
この3人には誰もかなわないだろ?!
と思うような凄い展開でした。
何年もかけた手の込んだ仕込みと情報戦。
才能と努力を注ぎ込んだ、
アートのような展開は
『詐欺は犯罪だけど、ここまでくるとアッパレ!』
と言いたくなるようなものです。
そして最後に来た大どんでん返しは、
気持ちよかったー!
結局、だましてだまされて、
まただましかえしてで、
本当に勝ったのは…?
という作りこみが見事でした。
最初は気づかないこともいろいろあったので、
機会があるのなら、
二回目以降の視聴では、
細部を検証するように楽しむのがオススメです。
最後に、
本当に騙されていたのが自分だと気づいた彼のうろたえぶりは
痛快で、そして「してやったり!」という時の
ダー子の笑顔は最高にチャーミングでした。
まとめ
「え、来週もまたあるの?」
という余韻を残した感じで、
気持ちよく私たちを揺さぶって終わってくれました。
続くと良いなぁ。
SPドラマでもいいから!
またこの心地よいどんでん返しの応酬を
見せて欲しいですね。
最終回が続く季節になりましたね。
『あー!面白かった!!!』
と笑ってテレビを消せる良作であったと思います!
Nさんの感想
長澤まさみさん主演のこちらのドラマは、
毎回テーマが違っているため、
中盤から見始めても問題なくついて行ける内容でした!
仕事があって最終回が見れなかった!
気になってはいたけどドラマ自体見ないまま終わった!
という方は、
これを読めばまだまだ周囲の話題について行けるはずです。
外国の人を演じた時の、
滅茶苦茶に見える喋り方にも、
こんな感じで周囲をだませるのかと笑ってしまいます。
コンフィデンスマンJPのおおまかな内容とは
長澤まさみさん演じるダー子と
小日向文世さん演じるリチャード、
東出昌大さん演じるボクちゃんが中心になって、
困った人を助けつつも、
悪だくみをしている人から多額のお金を持って行くといった
ルパン三世を思わせるようなストーリーです。
物語は大体いつも
3人がリッチな部屋で豪華な食事をしているところから始まります。
そこへリチャードやボクちゃんが困った人を見つけて来て、
ダー子がどういった作戦で行くかシナリオを考えているんです。
女優になりたいのか、
ダー子が先頭に立ってリチャードやボクちゃんも変装し、
その役になりきって作戦を勧めて行きます。
「お金の為なら」といつも燃えているのがダー子で、
リチャードはそれに乗るのが楽しいと言った感じです。
ボクちゃんは優しいがゆえに
相談者やダー子にいいようにされているところがあり、
時々一人で旅に出たりバイトをしたり、
慎重になり過ぎたりすることがあります。
ダー子はお金目当てにも見えますが、
役になりきるために関連する本を読んだり、
作戦が失敗かと思うと別の方法に切り替える機転の良さがあるんです。
最終回ではダー子達がピンチに!
ボクちゃんはもうこの仕事を辞めようと言いますが、
ダー子は推理ドラマを見ていて話しを聞いていません。
ボクちゃんは一人旅で訪れた村のラーメン屋さんが、
都市開発で潰れると聞き稼いだお金を
この店の為に使おうとしたことがありました。
視聴者側としても、
やっていることは正義だけど
いつか警察が来て捕まったりしないのかと見ていて心配でした。
ボクちゃんは引越し屋さんで働き始め、
1年経って上の立場になったボクちゃんは
荷物を重そうにしている後輩を助けます。
流れで相手の身の上話になり、
病気で定職につけなかった後輩は、
親が残してくれたお金で食いつないでいたものの、
結婚詐欺にあってお金を失ってしまったことを知ります。
詐欺師の写真は持っていないが、
似顔絵を書いてくれたので見てみると、
ダー子とリチャードにそっくりだったのです。
「彼は許してくれると言うのでお金を返した方がいい」と
ボクちゃんはその後輩を連れて
ダー子達の元へやってきました。
しかし、ダー子達はまったく知らないと言うと、
その後輩が実は中国系のマフィアだと正体を明かし、
マフィア集団を仕切っていた亡き父と縁があった
「ひよこ」と呼ばれる人間がこの中にいるはずだと言い出したのです。
つい引きこまれてしまうコンフィデンスマンの世界
後輩は
「ひよこが誰なのか言えば
命を助けてやる」
と言いました。
まずリチャードを個室に呼び出し
彼の本名と今の仕事をする前の過去の記憶を思い起こさせ、
「さあ、誰だ」と言うと、
次はボクちゃんが呼び出され
続いてダー子も呼ばれます。
3人には家族がなく、
リチャードは営業マンから悪質な商品を売り出す
個人営業マンへ転身し、
ボクちゃんの母は元詐欺師だったので
捕まったのを機に縁を切ったみたいでした。
ダー子は施設で
「もう少し、わがままを言っても良いのよ」と
先生に言われたことから、
周囲から「駄々っ子だから、ダー子」と名付けられ、
ボクちゃんの母から詐欺の仕方を教わったという場面は、
「えー、そうだったんだ!人には思い出したくない過去があるものだ」と
思いました。
二人はダー子がひよこだとは言わず、
お金を振り込めば許してやると言うので振り込むと、
3人は銃で撃たれて死んでしまいます。
車に乗った後輩やその仲間たちは、
笑いながらDVDを見ると
「この銃は打つと血のりが出てくる偽物だ」と
主人公が言うので、
まさかと思って引き返すと警察が来ていました。
実は最初からお芝居で、
逆にダー子達はその後輩たちから多額のお金を引き出したのです。
まとめ
前回の放送終了後、
映画化されると言うお知らせがあったので
ダー子達がここで降参するというのはなくて、
意外とどこかに逆転する場面があるのではと思いました。
仮に捕まっても、
脱走して海外に逃亡し違う世界で
コンフィデンスマンをするだろうなと思いました。
また、前回2年後のダー子たちが描かれていたので
相変わらずこの仕事をしているんだなと思ったから、
ダー子達に騙された気になりつつも展開がどうなるか、
ひたすら見てしまいました。
見ている側も悪い奴の視点になってしまうところが、
うまくできているドラマです。
こんな仕事があったら毎回ハラハラしますが、
刺激が合って面白いのかなと思いました。