私は20代で清掃業をしています。
前職では接客業に就いており、
前職の同僚や上司には「神接客」と呼ばれ、
常連さんも何人かいらっしゃいました。
そんな私が選んだ清掃業は接客業とは真逆で、
「地味」「しんどい」「おばさんの仕事」
と思う方が多いと思います。
このイメージを変える記事を書けたらと思います。
清掃業の楽しさを伝えます!
清掃業は「一見」地味な仕事
主な業務は清掃業の名の通りです。
私が現在請け負っている業務は
ビジネスホテルの客室清掃です。
ゴミ回収、ベッドメイキング、拭き掃除、掃除機がけなど、
隅々までゴミひとつ残らないように
清掃するのが私たちの仕事です。
字面を見ると「地味」と思われる仕事ですが、
意外と奥が深い仕事です。
同じ客室でも客層や宿泊人数、子どもの有無、宿泊日数によって
汚れ方がまるで違う!
子どもが多いと食べかすが落ちていたり、
会社の研修だとビール瓶や缶がそこらじゅうにころがっていたり…
それでも、どのような状況であろうと
次のチェックインの時間までに
全部屋の清掃を必ず終わらせなければなりません。
そのため私は、この仕事は
毎日がタイムトライアルだと思っています。
いかに時間内に終わらせるか効率を考えながら仕事することは、
接客とは全く違った楽しさがあります。
心がしんどいか、体がしんどいか
清掃業で最も問われるのはスキルではなく
「体力」だと私は思います。
- 散乱している布団を押し入れにきれいに畳んでしまう
- カーペットにしかれているベッドを動かす
…毎日やっていると全身が筋肉痛になります。
私もやり始めの頃はついていけませんでした。
でも私は、
「心がしんどいよりもよっぽどいい」
と感じました。
前職の接客業では
クレーム処理やいちゃもんをつけるお客様の相手は
日常茶飯事でした。
自分とお客様のことだけではなく、
部下のトラブル処理、更には上司宛のクレーム処理を
請け負わされることもしばしばありました。
この仕事は確かに体力的にしんどいと思います。
しかしお客様との対面の仕事ではない分、
心のストレスは幾分少なく、
おかげで長く勤め続けられています。
ちなみに、この仕事を始めて体重が落ちました!
減量できてお金がもらえるなんて
一石二鳥な仕事はなかなかありません(笑)
おばさんの仕事で若者は馴染めない?パートの主婦がほとんどな清掃業
世間のイメージ通り、
私が行っている清掃の現場は
パートの主婦がほとんどです。
年代も30~60代が多く、
10~20代はほぼいません。
結論から言うと、
「やることをしっかりやっていれば仲良くなれる」
と私は思います。
私も初めは馴染めるか心配でしたし、
元々コミュニケーションが得意な方でもありませんでした。
しかし
「仕事をしに来ているのに不用意に仲良くする必要もないか!」
と思ってからは、とにかく仕事に集中しました。
主婦の皆さんの中には若い新人をよく思わない人もいるので、
あまり自分から話さないようにしていました。
そうしているうちに徐々に仕事の話からプライベートの話になり、
だんだん仲良くなれました。
一方自分からどんどん話しかけて手を動かさないタイプの方は、
やはり主婦の方々からも煙たがられています。
あまり心配しなくても
やることをやって誠意を見せていれば、
徐々になじめるようになります。
まとめ
清掃業といえば世間的には、
地味でしんどくておばさんの仕事と思われていると思います。
でも人によっては天職にもなりうる
素敵な仕事だと私は思います。
お客様との関わりも全くないわけではありません。
清掃に入った部屋に
「綺麗に清掃してくださりありがとうございました!」
とメッセージが置いてあった時は、
「自分の仕事が人のためになっているんだ」
と実感を持つことができ、とても嬉しかったです。
先入観で敬遠されがちな仕事ですが、
少しでも良さを知ってもらえたら嬉しいです。