今年の4月29日と30日の両日、
千葉県南房総市千倉にある道の駅「潮風王国」で開催された“アートフリーマーケットin千倉”に初めて行ってきました。
「千倉」という地名を初めて聞く方もいらっしゃるでしょう。
私も千葉に住みはじめて数年が経ちますが、実はこのイベントがなければ訪れることがなかったかもしれません。
千葉県のイメージキャラクター・チーバくんの体で例えると、ちょうど足首あたりの位置にある、海に面したとてものどかな町、千倉。
都心からは電車を乗り継いで2時間ほどの距離です。
今年で20回目を迎えるこのイベントも、実は今回でファイナルということで足を運んでみました。
地元民はもとより、県外からも来場者がある、とても親しみやすいイベントでした。
広がる絶景!開放的なスペースと海の幸
まずは電車で館山を目指し、そこから電車を乗り換えて到着した千倉駅。
会場は駅から路線バスで20分程度の場所になります。
周囲は多く民家が散見される、とてものどかな景色に思わずホッコリ。
バス停で降りると皆、海を目指して歩きます。
5分ほどすると「潮風王国」の建物が見えてきました。
そして、その向こうには僕らを待ち構えていたかのような太平洋の大海原!
このロケーションだけでもかなりテンションが上がります!
思わず海辺まで出て、この絶景を楽しみます。
ヤドカリを捕まえる親子連れや波にはしゃぐ子供たちも多く、
みな思い思いに楽しんでいる様子がうかがえます。
また、道の駅では新鮮な魚や地元でしか取れない素材を活かしたフードメニューがたくさんあって、目移りしてします。
私は昼間でしたが海鮮コロッケを楽しみました。
笑顔があふれる手作りフリーマーケット
フリーマーケットは見ているだけでも楽しいものですが、
こちらのイベントの特色は各自が自分の作品を取り扱っているところです。
個人で出店されている手作り系雑貨や伝統工芸など、それぞれテント内で展示販売をしており、和気あいあいとした雰囲気でお祭りムードを盛り上げます。
また無添加コーヒーやパンなどを取り扱ったお店もあり、見ていて飽きません。
場内を練り歩くストリートパフォーマーや大道芸人の皆さんも、その場に華を添える存在で、注目の的です。
少し会場の中心から離れた運動公園のような場所で、子供の笑い声があふれています。
何かと思い見に行くと、風上では信じられない量のしゃぼん玉を作る大道芸人さんの姿。
程なくして、またものすごく大きなシャボン玉が風に乗ってやってきました!
風下でそれを待ち構え、走り回る子供たちの姿は本当に楽しそうです。
充実したライブパフォーマンスとまさかのセッション
このイベントの見どころは、何と言ってもゲストライブです。
屋外の開放的なロケーションもさることながら、多彩な顔ぶれが各自30分程のホッコリしたステージを繰り広げます。
特に注目されるのが、イカ天で名をはせた伝説のバンド。
たまのメンバーが出演するということで、わざわざ都内から駆けつけるファンも多いのだとか。
ランニング姿のインパクトが強いパーカッショニスト・石川さんは、
たまの解散後の話などをMCに盛り込みつつ、独特の歌声が染みいります。
同じく元たまのフロントメンバー・知久さんは、
テレビCMでもおなじみのうどんスープの歌で観客の心を掴みながら歌の世界に皆を誘います。
その後も同じく元たまのメンバーである滝本さんの引き語りも、
女性ファンの心をくすぐるような渋さと色気にあふれていました。
結成35周年を迎えるベテランバンド・カーネーションの直枝さんのステージ、
そして原マスミさんと超ベテラン勢が盛り上げます。
最後に元たまメンバーを中心としたセッションで名曲「さよなら人類」を披露!
これにはファンのテンションもMAXに!
すべてのステージが終わり、夕暮れ時に差しかかります。
何とも言えず最高のロケーション。
帰りの電車を気にしつつ岐路につきます。
まとめ
帰り道。
地元を走る路線バスの停留所は長蛇の列でした。
やはり皆、電車の時間を気にしている様子。
定刻で到着したバスに、溢れんばかりの人・人・人。
フリマ帰りの熱気と興奮冷めやらぬ車内。
全員が「乗り切れるのか?」「電車には間に合うのか?」と、我々の不安を悟ったのか、
乗客の一人が「みなさん!二酸化炭素をはきだしてください!」と先程のライブにも出てきた歌詞を引用して皆に呼びかけ、場の雰囲気が和みました。
帰りの電車ものんびり座って帰ることができたので、
小旅行気分が十分に味わえる良い1日でした。