最近は、日本に住んでいる外国人の人たちも増えていますね。
観光や仕事で日本に来る外国人の数も多くなっています。
日本人は英語を読み書きできても、話すのは苦手のようです。
でも話し言葉はそれほどたくさんの英単語を知らなくても、
中学校で習う英語だけで、たいていの用が足ります。
基本的な単語を正確に使って
外国人の人たちとも、上手なコミュニケーションを取りたいものですね。
英語の単語のうち一番日本人が迷うのは、前置詞の使い方でしょう。
例えば、to, for, from, of などは微妙な意味の違いがあるのですが、
いまひとつ日本人にはピンときませんね。
でもこれを間違えると
とんでもない誤解を招くことがあるので
要注意なのです。
そこでよく使われる to you と for youの
意味の違いと使い方についてご紹介しましょう。
to youと for youはそれぞれどんな意味?
to youと for youは単純に翻訳すると
「あなたへ」「あなたのために」となります。
to には方向や到着地点を示すので
「~へ、~あて」という意味になります。
forは利益や適性や対象を示すので、
「~のため、~向きの」といった意味になります。
例えば「これはあなたへの贈り物です」ならば
This is a present to you.
This is a present for you.
両方とも使えるけれど、
前者は「これはあなたへの贈り物です」で、
いわば義理チョコのようなもの、
後者は「これは、あなたのための贈り物です」で
本命チョコのようなものです。
と説明されることがありますが、
イギリス人に聞くとpresentを贈る場合は、
その人の利益になるから
必ず forでなければならないそうです。
このあたりが日本人には非常に難しいのですね。
ただし贈り物をするのが自分ではなく、
例えばトムに頼まれて、あなたにプレゼントを渡すのだったら、
This is a present to you from Tom.
「これはトムからのあなたへの贈り物です」
ということになります。
これでバッチリ!to you とfor youの使い方、場面と例文を紹介!
to youか for youか迷った場合には、
物や行為が単にあなたに向けたものか、
あなたの利益になるのかを考えるのがいいようです。
あなたに手紙を書いたなら、
I wrote a letter to you.
あなたに本を見せましょうなら、
I’ll show my book to you.
あなたに(ために)人形を買ったなら、
I bought a doll for you.
あなたに(ために)料理をしたなら、
I cooked for you.
という言い方が出来るわけです。
まとめ
英語の表現は、単純な前置詞を使いこなすことが一つのコツですね。
to youか for youか迷ったら、
単にあなたあてか、あなたの利益になるかを考えてみましょう。
日常会話ならば、
英米人が普通によく使う表現をまねするのが一番安全です。
とはいえ会話は内容を伝えるのが重要ですから、
いたずらに間違いを恐れずに、
話してみるのが良いのではないでしょうか。