暑い日が続き、夏バテ気味で食欲が出ない人も多いはず。
厳しい暑さを乗り切るためには、栄養をたっぷり摂ることが大切です。
そんな時におすすめの食材が「卵」です。
タンパク質やビタミンたっぷりで、安くてお手軽に使うことができる卵は、夏の食卓の強い味方です。
暑い季節に美味しい、そうめんや冷やしうどんのトッピングとしても使える卵。
そんな時に、便利なのが「温泉卵」と「半熟卵」ですよね。
そういえば「温泉卵」と「半熟卵」って似ていますが、同じものなのでしょうか?
そんな疑問を持っている人も少なくないはず。
そこで今回は、「温泉卵」と「半熟卵」についてお話しします。
目次
これって常識?温泉卵と半熟卵の違いは作る時の温度!
「温泉卵」と「半熟卵」は似ているけれど、違います!
そして、その違いのひみつは温度にあります。
黄身と白身の固まる温度のちがい
簡単に説明すると、
- 温泉卵は、黄身が固まっていて、白身が固まっていない状態
- 半熟卵は、白身が固まっていて、黄身が半熟の状態
です。
そういえば、それぞれトロっとしている部分が違いますよね。
「温泉卵」「半熟卵」ともに、卵本来の性質を上手く利用して作っています。
実は卵は、熱を加えた時に固まる温度が黄身と白身でそれぞれ違うのです。
- 黄身が固まる温度は、65度~70度
- 白身が固まる温度は、75度~80度
です。
高い温度で加熱し続ければ、黄身も白身も固まるので固ゆで卵になりますが、
「温泉卵」と「半熟卵」は、それぞれの凝固温度の違いを利用して加熱方法を変えているのです。
温泉卵と半熟卵では作り方にどんな違いがあるのか?
「温泉卵」と「半熟卵」は、実際にどうやって作るのでしょうか?
どんな違いがあるのか見ていきましょう。
温泉卵の作り方その①
- まず、卵全体がかぶる位のお湯を沸騰させて、火を止めます。
- お湯の中に水溶き片栗粉を入れます。
(お湯1.5ℓに対し、片栗粉大さじ山盛り1杯、水おたま1杯分の水溶き片栗粉) - お湯の中に、常温に戻した卵をそっと入れます。
- お鍋にふたをして、15分おけば完成です。
水溶き片栗粉を入れると、お湯の温度が下がりにくくなり、70度くらいに保ちやすくなります。
温泉卵の作り方その②
- 耐熱のマグカップや湯飲みなど口が細い容器に卵を割り入れます。
- 卵全体を覆うように、お水を注ぎます。
- 楊枝や小さいフォークなどで、黄身を刺して穴を空けます。
- ラップをかけずに、電子レンジで50秒~1分加熱すれば完成です。
50秒位から様子を見て、足りなければ10秒ずつ足していきましょう。
また、黄身に穴を空けるのは爆発を防ぐためです。
半熟卵の作り方(ゆで卵)
- お鍋にたっぷり水を入れて、常温に戻した卵をそっと入れます。
- ぶくぶくと沸騰したら火を止めて、ふたをして3分蒸らします。
- 卵をお湯から出して、お水で3分冷やしたら完成です。
半熟卵の作り方(ポーチドエッグ)
- 卵をお椀などの容器に割り入れておきます。
- お鍋にお水を入れて、沸騰したら弱火にしてお酢と塩を入れます。
(お水1ℓに対し、お酢大さじ3杯、塩小さじ1杯) - 菜箸でお湯をクルクルかき回して渦を作って、渦の中心に卵をそっと入れます。
- 卵を2分くらい茹でたら取り出して、キッチンペーパーなどで水気を取ったら、完成です。
ポーチドエッグの作り方を覚えておけば、
あの人気のエッグベネディクトもお家で楽しめちゃいますね。
「温泉卵」と「半熟卵」は、作り方が全然違いますね!
卵料理とは奥が深いものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「温泉卵」と「半熟卵」についてお話ししました。
似た者同士の「温泉卵」と「半熟卵」ですが、実は作り方が全然違うなど、全く別の卵料理だったのですね!
別のものですが、そのまま食べても美味しいところや、料理の良いアクセントになってくれるところは、同じですよね。
いつもの料理に「温泉卵」や「半熟卵」をプラスすれば、栄養も満点!
美味しい卵と一緒に、暑い夏を乗り切りましょう!