「なんだか水槽の調子が悪い…」
「水槽が酸性になってしまう…」
「中性に戻したいけどどうすれば…」
水槽は、糞などの排泄物が分解されることにより、自然と酸性になってしまいます。
水槽の生き物が徐々に弱ったり、数が減ったりしてしまう原因の1つです。
そんな時には牡蠣殻の出番!
牡蠣殻には、酸性になった水槽を中性に引き戻す(ph値を上げる)効果があるんです!
また、水槽をろ過する効果まで。
それにより、水替えの頻度を少なくすることもできるんですよ。
なぜ酸性が薄まるのか?
どう使えばいいのか?
それぞれ見ていきましょう!
酸性が薄まるってホント?水槽に牡蠣殻を入れるとphはどうなる?
ズバリ、牡蠣殻には酸性になった水槽のph値を上げ、中性に戻す効果があります。
酸性の水槽に入れることにより、牡蠣殻のカルシウムが溶け出し、ph値を上げてくれます。
また、ミネラル分を補給したり、水槽をろ過する効果も。
アクアリウム店などでも、袋に分けて牡蠣殻が売っています。
さらに牡蠣殻の構造は、微生物やバクテリアが棲みやすい環境になっています。
すると排泄物を分解したり、水質を浄化、ろ過してくれる効果があるんです。
この牡蠣殻、なんと排水の浄化施設や下水処理場に使われたり、牡蠣殻を利用したバイオトイレなんてものも。
牡蠣の殻はものすごいパワーを秘めているんです。
これでバッチリ!水槽でのカキ殻の使い方!
酸性値を薄めて中性にしてくれる牡蠣殻。
でも注意点が!
それは「入れればいい」というものではないということ。
中性の水槽であれば牡蠣殻のカルシウムは溶けづらくはなりますが、あくまで溶けづらいだけ。
大量に投入すると、急激にph値が上がり、アルカリ性へと移行してしまいます。
するとphショックという、ph値が急激に変わることによるショックを引き起こすことも。
phショックにより水槽の生き物はケイレンをおこし、数日以内に死に至ることが多いです。
さらにミネラル濃度も過剰に上がると、生き物にとっては毒になってしまいます!
ドバドバっと入れてしまうのではなく、少量ずつ様子見をしながら試すようにしましょう。
幅が60㎝の水槽の場合、牡蠣の殻2~3枚分で大丈夫です。
入れっぱなしのままで良いものでもなく、ph値を観察しながらにしておきましょう。
また、入れるとすれば生のものではなく、水分が抜けるまで少し焼き、キレイに洗ってからにしましょう。
砕いたものを使用する場合は、溶けるのも早いので慎重に。
牡蠣殻を入れるときは、回収しやすいように袋に入れて投入すると良いでしょう。
お茶パックを使うという手もありますよ。
まとめ
酸性に傾いた水槽を中性に引き戻してくれる牡蠣殻。
食べてもおいしい、食べたあともオイシい!
さらに水槽をろ過する機能もあり、一石二鳥どころではありませんね!?
でも入れすぎにはご注意を!
水槽の様子やph値を観察しつつ、投入していきましょう。