「カワウソ、かわいいなぁ…」
「人懐っこいっていうし、飼ってみたいなぁ…」
「結構うるさいっていうのはホントかな?」
こんにちは。
カワウソ、ほんとかわいいですよね!
飼ってみたい、その気持ちよ~くわかります。
でもちょっと待って!
カワウソはかわいいけれど、注意点もたくさん。
結論から言うと、動物園で見るだけにしたほうが無難な動物なんです。
そもそもペットに向いていない側面が。
かわいいけど充分すぎるほどの注意が必要なそのワケ。
そしてカワウソの生態について、見てみましょう。
目次
かわいすぎる!カワウソは人懐っこい?
カワウソはなんといってもかわいい!
好奇心が強く、人懐っこい性格をしています。
見た目も愛くるしいことから、飼ってみたい!と思うのも無理はありません。
しかし、実際に飼うのは並大抵のことではありません。
飼えないというよりは、そもそも飼うべきではない動物です。
正直、ペットにはまったく向いていません。
そのわけを説明します。
案外危険!値段も高い!カワウソの飼い方は充分すぎる注意が必要!
日本でペットとして流通しているのは、主に「コツメカワウソ」。
寿命は長くて15年ほど。
なんと価格は最低でも70万円以上。
100万円でもすぐさま売れるほどです。
たまに見かけるのが、「爪が小さくてかわいいからペットにオススメ」というもの。
たしかに爪は小さいです。そこまで鋭くもありません。
しかし、噛まれると別です。
子供のころはまだしも、成長するととても歯が鋭くなります。
貝をかみ砕くぐらいは余裕です。
噛まれたら軽いケガでは済まない場合もあります。
そして人懐っこい面ももちろんあるのですが、もともとは野生動物。
非常に怒りっぽい、どう猛な一面もあります。
犬や猫といった「ペットとして販売される動物」は、ペット用に品種改良されています。
しかしカワウソはまず繁殖がとても困難で、品種改良も行われていません。
野生の生態そのままです。
ニューヨークの動物園で、複数のカワウソに猿が噛み殺されたこともあります。
動物園で飼育されているカワウソですらそうなりますから、個人で飼うのはとても難しいです。
そしてカワウソブームにより、カワウソが密輸されているという問題も。
しっかりと環境面、物理面で準備をし、金銭的な余裕があって、初めて飼うことを視野にいれられる動物です。
たまにSNSで飼っている様子が見られますが、裏では相当大変な思いをしています。
そしてしっかりとした知識を取り入れたうえで飼っています。
以下の文章には、参考までに飼う場合のことも記述していますが、カワウソと触れ合いたい場合、水族館または動物園にしておきましょう。
カワウソカフェですら注意が必要です。
なぜなら、店員はカワウソの専門家とは限りません。
そうでないと思ったほうが良いでしょう。
そして噛まれても自己責任となってしまいます。
次にカワウソの生態について、説明します。
絶滅してしまうかも!臭いも強い!?カワウソの生態について
絶滅の危機にあるカワウソ
カワウソというと、有名なのが「ニホンカアウソ」。
でもこのニホンカワウソ、すでに絶滅しています。
現在おもに取り扱われているコツメカワウソも、絶滅危惧種です。
ワシントン条約で保護され、輸入も制限されています。
国際自然保護連合(IUCN)により、絶滅の危機にある動物として、レッドリストにも登録されています。
カワウソの匂い
カワウソの匂いは、犬や猫よりも強いです。
原因の1つが、「肛門嚢」という体内組織。
お尻にあり、分泌物を溜めておく場所になっています。
マーキングや縄張りを示すために分泌物を出すのですが、臭いがかなり強いです。
また、高齢のカワウソは分泌物を自力で出すことができず、人の手によって出す必要があることも。
仮に飼う場合は、近くにカワウソを診てくれる獣医さんがいるかどうかもポイントとなります。
カワウソの鳴き声はかなりうるさい!
カワウソ、「キューキュー」という愛くるしい鳴き声…なのですが、かなりの音量で鳴きます。
それはもう、とても大きな鳴き声です。
そして頻繁に鳴きます。
そして鳴かないようにする、というのは不可能と思って良いでしょう。
住宅地で飼うのは、近隣への迷惑になることも。
飼うとすれば、防音対策は必須となります。
カワウソはもともと集団生活をする動物
カワウソは集団生活をする動物で知能も高いため、この鳴き声によりコミュニケーション、もしくは会話をしているとも考えられています。
そしてもともと集団生活する動物のため、1頭だけではストレスが溜まるといわれています。
カワウソの餌
カワウソの餌は、魚や貝類を好みます。
しかしエサ代の節約のため、キャットフードやフェレットフードを使うことが多いです。
カワウソは神聖な生き物?
ゾロアスター教では、カワウソが神聖な生き物として拝められています。
犬を神聖な動物としているのですが、カワウソも犬の一種として扱われています。
カワウソが動物の死骸も餌にすることから、水を清めてくれる、と考えられています。
まとめ
カワウソは本当に愛くるしくてかわいいですよね。
テレビで取り上げられることも多く、飼ってみたい!
そう思うのも無理はありません。
でも価格の面や生態面から、飼うには適さない動物でもあります。
でもカワウソと触れ合いたい!
そんな場合は、動物園や水族館で眺めるようにしましょう。
かわいいカワウソを、これからも眺めるためにも、適切に接していきましょう。