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映画「オー・ルーシー!」は、
2018年の428日に劇場公開された
平柳敦子監督によるロマンティックコメディーです。

アメリカの大学で映画制作を学びながら、
海外での暮らしを送っている、
個性派の映画作家による長編映画デビュー作品になります。

 

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ストーリー紹介(ネタバレなし)

都内で働いている節子は、
これといった目標もなく、
結婚もせず恋人もいないまま
40才を迎えようとしていました。

務め先の会社では「お局様」と
皮肉なニックネームを陰で付けられ、
若い女性の社員たちとは、
ことあるごとに衝突を繰り返しています。

そんなある日のこと、
姪の美花に代理として出席を頼まれた
英会話スクールで奇妙な金髪のウィッグを手渡されました。

嫌々ながらもウィッグを被った途端に、
節子は「ルーシー」としての新たな人格に目覚めます

積極的な性格へと変貌を遂げた節子は、
ハンサムなアメリカ人の講師ジョンと
恋に落ちていく
のです。

仕事の都合で帰国したジョンと
離ればなれになってしまった節子は、
すべてを投げ捨てて
アメリカへと向かっていくのでした。

 

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主演の寺島しのぶの熱演

無機質な都会の街並み中で、
独りたくましく生きていくヒロインの節子を、
寺島しのぶがエネルギッシュに演じているのが
心に残りました。

自宅のマンションの部屋には、
不要なものが溢れかえり、
職場での人間関係も一向に改善されることがないのが
ユーモアセンスたっぷりとしていました。

会社内のルーティンワークと家との往復で、
終始仏頂面だった節子が、
「ルーシー」として生まれ変わる瞬間の表情を
鮮やかに捉えていた所がすごかったです。

突然の節子の変わりように戸惑い、
苦笑する人たちを尻目に、
ジョンへの一途な想いを貫いていくのが
微笑ましく思えました。

ラッシュ時の満員電車や
つねにがらがらな英会話教室を飛び出していき、
自由の象徴でもあるアメリカへと旅立っていく場面が痛快です。

 

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映画を見た個人的感想

東京都内から40年近く1歩も出てこなかった女性が、
はじめての海外旅行で戸惑う様子が
とてもリアリティー溢れていました。

たどり着いた先では
「ルーシー」に変身することが出来ずに、
異国の地で人生の重大な決断に迫られることになるシーンが
印象深かったです。

みずからが頭の中で思い描いていたアメリカのイメージと、
現実とのギャップに打ちのめされてしまうほろ苦さも伝わってきました。

はた迷惑の固まりのような周りの人たちも
どこか憎めないものがあり、
いつしか不思議な親近感が涌いていきます

いくつになっても
何度でもチャレンジする気持ちを忘れずに、
世の中全体の視線や評価を気にすることなく
自分自身の人生を謳歌することを考えさせられました。

 

まとめ

仕事や恋愛に対して、
今一歩踏み出すことが出来ずにいる方たちには、
ぜひとも見て頂きたい作品だと思います。

駅前留学やインターネット上の検索だけで、
世界を見たような気になっている今の若い世代にも
オススメしたい作品です。

 

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