台風が近づいてきたから、なんだか体調が悪い…
そんな話を耳にしたり、自分で体調の変化を感じたりしたことはありませんか?
これはれっきとした病気で、気象病といいます。
気圧が変化する
↓
体がストレスを感じる
↓
自律神経が活性化する
↓
体調不良の原因になる
このような流れで、人間の体に影響を与えているんですね。
症状は頭痛・関節や首の痛み・めまい・耳鳴り・ぜんそく・うつなど、人によって様々な症状があります。
このように、多くの人に影響を与えている気圧の変化。
その強弱にはどのような意味があるのでしょうか?
強弱で何が変わる?台風の気圧の強さにはこういう意味がある
気圧が高いと、台風が強い。
言葉のイメージ的には、そんな気がしますよね。
ところが、これ逆なんです!
気圧が低いと、台風が強くなる傾向にあるんですよ。
そもそも、気圧とは何なのか?
それは、空気の重さによって押される力(圧力)のことです。
高気圧か低気圧かは、周囲の気圧より高いか低いかで決まります。
そして天気予報でよく耳にする「ヘクトパスカル」が、気圧を表す単位です。
このヘクトパスカルが低いと、
風が強い=台風が強くなる
傾向にあります。
それはなぜか?
空気は気圧が高い方から低い方へと流れていきます。
中心気圧が低いほど勢いよく大気が流れていくので、強い風になるということなんですね。
今度強い風が吹いたら、
「あぁ、大気が高気圧から低気圧へと流れ込んでるんだな~」
なんて感じてみると、面白いかも知れませんね。
天気予報がより分かりやすく見れる?台風と気圧の関係性とは?
台風発生の原因となる上昇気流は、様々な理由で発生します。
主な理由は、以下のような流れです。
熱帯の海上で水分が蒸発する
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空気の渦ができる
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気圧が低い中心部に向かって、周りの水蒸気を含んだ空気が流れ込む
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上昇気流が生まれ、積乱雲(入道雲)にまで発達する
↓
更に発達して台風になる
台風ができる仕組みについては、以下のリンクにわかりやすい図があります。
合わせて参考にしてみてください。
参考:台風のしくみ
そして天気予報でよく表示される天気図には、「等圧線」という同じ気圧の地点を結んだ線が描かれています。
この等圧線の間隔が狭いほど風が強い、ということが分かるんですよ。
普段はもちろん、台風の時に等圧線がどうなっているか注意して見てみてくださいね。
色んなパターンを見慣れてくると、段々天気による違いが分かるようになって面白いと思います。
まとめ
以上、気圧の変化による影響や台風についてなどご紹介しました。
体調や天気など、気圧が私たちの生活にこんなに関わっていたなんて驚きですよね。
今まで詳しくは知らなかった気圧について、これから少し意識してみてはいかがですか?
天気予報を見たり、空を眺めたりするのがますます楽しくなると思います!