小学校4年の時の音楽の先生は男の先生で、
昔の音楽家の髪型が女みたいなのは、
かつらなんだよと教えてくれました。
遠くからなので良く見えませんでしたが、近くで見ると、
ほんの少し、化粧をしている感じがしました。
なんだか変な気がしましたが、今思うと、
女になり済まして物語を書いた紀貫之や、
キャンディキャンディのバグパイプを吹く青年がスカートのような衣装をまとうのと変わらず、
貴族だったからかもしれません。
モーツァルトが若くして死んでしまったのは、
当時音楽家や歴史の人物に興味が合ったので、
ベートーベンの本を読んだことから知っていました。
学校の合唱でモーツァルトの「魔法の笛」という題名だったか、
リコーダーと鍵盤ハーモニカの演奏をした曲がとてもきれいだったので、
読んでみることにしました。
幼い頃から天才だった
モーツァルトの本は、
幼い頃に音楽関係の仕事をしていた父の影響で、
評判を聞きつけた王様の城や国へ家族で出向いて、
沢山演奏会を開いたことがメインで書かれていました。
若くして亡くなったのだから、栄えていた頃のが幼い頃なら、
ページの半分がその内容でまとめられているのは仕方がないのかなと思いましたが
ちょっとつまらない気もしました。
だけど、3つとかそのくらいで、姉が父に習ってるのが羨ましく、
自分も弾きたいと言うのでクラビア(ピアノのようなもの)を弾かせてみると、
教えてもないのに見よう見まねで完璧に演奏出来たのが凄いです。
自分も、何の音か聞くと当てることが出来ますが、
聞いたまま楽譜にするのは全く出来ないからです。
父は彼の才能を見抜き、姉も実力があったので、
それを世界に知らしめたくて音楽の旅に誘ったのだから、
親バカと言うか普通の家庭と同じなのかなと思いました。
華やかな演奏会の裏では苦労もあった
演奏会は、当時は馬車だったので道のりが険しくて、
一度家を離れると何年も戻ってこないことが合ったそうです。
時代の違いなんだと思いましたが、
昔、名作アニメで馬車に乗りながらサーカスの仕事をしているのを見たことがあったので、
それを思い出しました。
大学の時、友達が地元の人と音楽を結成。
会場を取るのにお金がかかると悩んでいたので、
大人になって独立したモーツァルトは経済に苦しみますが、
やはり芸術家は食べていくのが大変なんだなと感じました。
そのモーツァルトは、元々体が弱かったので、
旅に出て間もなく、過労みたいなもので倒れてしまいます。
学校に行く暇がなかったので、
昼間は父から学問を、夜は演奏会で遅くまでといったスケジュールらしく、
今でも歌手のコンサートは夜に行われるし、
時代が流れても変わらないものがあるんだと思いました。
だけど、大学の時の自分と似ている生活パターンで
やはり体に悪かったのを思い出しました。
モーツァルトの晩年は厳しいものがあった
モーツァルトは、時に王様に指を布で隠して演奏してみなさいなどと、
意地悪をされることがあったそうです。
また、大人になると王様の世話役が嫌だったので、
宮廷から離れて自分で食べて行く道を選んだと言います。
彼は、音楽を愛さない人が嫌いで、
だけど当時の音楽家は王様の元で世話役をしながら演奏会を開かせて貰うのが普通だったみたいで、
インディーズ時代の歌手とやはり似ていると思いました。
だけど、一人立ちしたのと、母親の死が大きかったみたいで、
曲を書いても書いてもお金にならなくて、
お金があっても貧しい人に与えていたそうです。
父の反対を押し切って結婚した人も音楽家で、円満だったのに
お互い経済に疎く、子供もやはり病弱だったと言います。
貧乏でなくなったとも言える晩年だと知ったので、
好きなことで食べていきたいと思っている自分は、
性格も彼に似ているので、考えさせられました。
まとめ
モーツァルトを読んだことで、
自然が好きで芸術的な仕事をしたのが宮沢賢治、
お金がないのに貧しい人に恵もうとしたのが二ノ宮金次郎に
それぞれ似ていると思いました。
貧しくても好きなことを貫くのは、良寛にも似ています。
芸術家は、売れないと分かっていても、
お金は必要だけど、やはり
自由にやりたいからこそ、売れない生活を望んでしまう気持ちはわかると思いました。
苦しくても、明るい曲ばかり書いたのは、
やはり鑑賞する人のことを思いやっていたのではないでしょうか。