書店でおすすめ本として、棚に並べられていたのですが、タイトルよりもその表紙に載せられた、小さな水の結晶の写真のきれいさにひかれて手にとりました。
水は答えを知っている、なんとなくミステリーのタイトルのような感じがしますが、ミステリーではありません。
私のように結晶の写真にひかれて、気軽に読んでみて、あ、この本、意外と深い、と気づいていただけたらうれしいです。
水の結晶から宇宙のしくみの話
水、私たち人間だけでなく、動物、植物、ありとあらゆる地球上の生き物が生きていくのに必要不可欠なものです。
お風呂場やトイレ、キッチンの水道の蛇口をひねれば、簡単に流れ出てくることもあり、あまり水に対して感謝してみたり、じっくりと考えてみることなく使用しているものですよね。
コンビニやスーパーに行けば、天然水、きれいな高山の湧水等、さまざまな種類の飲料水を購入することも可能です。
その水を、ただの生活水、飲料水、という単位でみるのではなく、結晶の単位でみていくことで、宇宙のしくみの話にまでひろがっていく。
こうやって書いてみると、水の結晶から宇宙の話、とんでもなくスケールが大きすぎて、なんとなく読みたいと思わない、という印象を持つ方もいるかもしれません。
まずは水の結晶の写真を楽しんでみてください
いきなり宇宙のしくみの話をされても、ちょっとちんぷんかんぷんで分からないわ
という方には、この本のいたるところに載せられた様々な水の結晶の写真を、パラパラとページをめくり楽しむことをおすすめします。
専門的な言葉や文章で堅苦しく説明されても、水の結晶の構造の違いをひとつひとつ理解するのはなかなか難しい、でも、載せられた結晶の写真の美しさと、形や色、たたずまいを単純に目で見て、楽しんでもらうことは簡単ですよね。
先ほど書いたように、日ごろ、コンビニで飲料水として購入している天然水の結晶や、日本国内だけでなく、南米、南極、ヨーロッパ、ユーラシア大陸など、地球上のあちこちの水源の、水の結晶の形や色の違いをこの本一冊で楽しむことができるのです。
結晶の違いを目で楽しんだあと興味がわくはずです
たくさんの写真を見た後、
なんでこんなにも違う形、色の結晶ができるのだろう。
水の流れている場所、産地によって結晶が異なるのはなぜなんだろう。
同じ場所に流れている水なのに、とってもきれいな結晶が確認できるものと、形がくずれてしまっているように見えるものがあるのはどうしてだろう。
こういった興味がわいてきませんか。
少しでも興味がわいてきた方は、ぜひぜひ、堅苦しいと思ってしまっていた本文、文章を読み進めてみてください。
え、こんなことで、水の結晶の形がくずれてしまうの、同じ場所で流れている水なのに、と驚かれることでしょう。
宇宙の仕組みの話がここからするする楽しくなってきます。
日ごろの生活の中で、ついついやってしまいがちなこと、この本を読まなければ気づかなかったささいいなことが、水だけでなく、自分たちの身体に大変な影響を与えていることを教えてくれます。
まとめ
自分たちの生活に欠かすことのできない水、その水を、ただの水として紹介するのではなく、結晶の単位でみていくこと、その視点に驚かされました。
美しい結晶の出来る訳、またその美しい結晶の形が崩れてしまう訳、宇宙の話になりながらも、これから自分の生活の中で気を付けていくべきこと、生きていくためのメッセージがたくさんつまったおすすめの本です。