「お月見どろぼう」って、知っていますか?
何やら不穏な響きを持つ言葉ですね。
実はこれ、楽しい子供のための行事なんですよ。
なんと子供がおだんごを盗んじゃう!?
さぁ、今回はこのお月見どろぼうとは一体なんなのか、見てみましょう!
イベントも日本語化?お月見どろぼうとハロウィンを比較してみよう
お月見泥棒とは、十五夜のお月見の日の行事です。
この日だけは、子どもたちはなんと、盗みをはたらいてもいいのです!
…とはいっても、なんでもいいわけではありません。
お月見のお供え物だけは盗んでも良い日なのです。
なぜかというと、昔から、子どもたちは月から来た使いだと信じられていました。
なので、この十五夜のお供え物を持って行っても良いのです。
あくまでもイベントですので、子どもたちはこの時に、
「お月見どろぼうで~す!」
と一声かけるのが、習わしです。
あなたはこの行事から、何か別の行事を思い出しませんでしたか?
そう、ハロウィンですね!
実は、この行事は「和製ハロウィン」とも呼ばれることがあります。
ハロウィンの日、子どもたちは家々をまわり、
「お菓子くれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」
といって、お菓子をもらいますね。
…ほら、なんか似ていませんか?
やっぱり特色がある?お月見どろぼうって地域によって個性があった
さて、そんなお月見どろぼう。
これは、地域によって色々な個性があります。
北海道・東北地方以外のほぼ全国である行事なのです。
愛知県日進市では、旧暦の8月15日にお月見どろぼうをします。
庭先にお菓子を乗せたテーブルをだし、そこにきた子供たちが自由にお菓子をとっていきます。
なんと、家庭では、一人一個×近隣の子供の数だけのお菓子を準備するらしいですよ!
福島県いわき市遠野町では、「満月祭」というお祭りを作り、その中にお月見どろぼうを取り入れています。
実はこのお月見どろぼう、地域からなくなりつつあるのです。
昨今、子供たちが巻き込まれる事件って多いですよね?
そんな今、子供たちが夜に出歩くのは危険です。
なので、最近ではお月見どろぼうをやめる地域も増えているのです。
でも、一方で大学や地域のボランティアがこの日本の伝統行事を守ろうとする動きもあります。
個人的には、安全にしっかり配慮した上で、この行事はずっと続いて欲しいですね。
まとめ
「お月見どろぼう」とは、子供たちのお月見の日のイベントです。
この日だけは、子供たちはお月見のお供え物を盗んでいいのです。
各家庭では、玄関先にお菓子を大量に置きます。
子供たちは、「お月見どろぼうで~す!」といって、そのお菓子をもらいます。
この行事は東北以下の地域で全国的にあります。
しかし、最近は治安を考えて、やめる地域も増えています。
一方で、お月見どろぼうという行事をなくさないようにしようとする動きもあります。
あなたの地域にはお月見どろぼうはありますか?
今年はお子さんとお月見の日に、お菓子を作って食べるというのはどうでしょうか?