田んぼの道端や道路の端によく咲いている彼岸花。
きれいでどこか神秘的な印象も持っていますよね。
じつは、彼岸花にはいろいろな別名があることをご存知ですか?
中にはちょっと驚くような名前もあるんです。
そんな彼岸花の別名を一覧にしてみました。
・死人花 【しびとばな】
・地獄花 【じごくばな】
・幽霊花 【ゆうれいばな】
・毒花 【どくばな】
・痺れ花 【しびればな】
・天蓋花 【てんがいばな】
・狐の松明 【きつねのたいまつ】
・狐花 【きつねばな】
・葉見ず花見ず 【はみずはなみず】
・雷花 【かみなりばな】
・石蒜 【せきさん】
・竜爪花 【りゅうそうか】
・剃刀花 【かみそりばな】
・捨子花 【すてごばな】
・曼珠沙華 【まんじゅしゃげ】
・リコリス 【りこりす】
「トリビアの花」より引用
http://flower-trivia.com/higanbana-betumei/
彼岸花にはこんなに別名があったんです!
なかにはちょっと怖い感じの名前もありますね。
これから彼岸花を見るときこれらの名前があることを思い出すと、知識がいっそう深まりますね!
どういう意味?彼岸花が別名曼珠沙華といわれる理由とは
彼岸花が曼珠沙華といわれるのは、法華経などの仏典に由来し曼珠沙華がサンスクリット語で「天上に咲く 紅い花」だから、という説が多いです。
しかし、曼珠沙華は、「めでたい兆し」を象徴する花という意味もあるので、日本での別名などを見てみるとイメージががらりと変わります。
また、仏教でいうところの曼珠沙華は「白くやわらかな花」なので、紅い色が代表的な彼岸花とは全く違いますね。
奥深さにびっくり!彼岸花の別名にはそれぞれに由来があった!
彼岸花が墓地に多く植えられている理由として一般的なのが、彼岸花には毒があるのでモグラなどを墓地に近づけさせないように植えられたというものです。
このため「墓地」のイメージから死人花や幽霊花などの別名がついたと思われます。
また上にも書いた通り彼岸花には毒があります。
そのことから毒花、痺れ花という別名がついているようです。
彼岸花の毒はアルカロイドという毒で、水にさらして取り除くことが出来ます。
毒を取り除いた彼岸花は救荒食(きゅうこうしょく)にもなります。
※救荒食とは、飢饉や災害時などに使われる代用食物のことです。
また、彼岸花は日本の各地域によっても違う呼び名がつけられているそうです。
まさに彼岸花の魅力はその奥深さですね!
彼岸花は時代や、その地域の影響を受けてきた花
彼岸花の別名がたくさんあることに驚かれた方も多いのではないでしょうか?
なんとなく見ていた彼岸花にはいろいろな背景があったんですね!
これからは、彼岸花を見るときに、より一層深い気持ちで見ることが出来そうですね。