11年上の従兄のお嫁さんです。
彼らが新婚の頃、従兄の母親である伯母の家に遊びに行ったときに、
赤ちゃんの誕生祝いのおもちゃを持って行けと言われてこの人達の家をひとりで初めて訪問しました。
この時の強烈な体験はトラウマになりました。
人が見ているところでは普通に見えるけど
最寄りの駅に着いたら従兄が迎えに行くので、電話するようにと言われました。
駅からの彼女の電話の応対は普通でしたが、待ち合わせ場所がよくわからなかったのであちこち探して、もう一度確認の電話をしました。
さっきとは、がらっと違った冷たい態度で、
「ああ、まだ行きませんか?」
と、なにか悪いことしたのかと思うほど、ものすごいつっけんどんでした。
さっきの電話は側に従兄がいたので、演技していたが、今はいないので素が出たようでした。
こうこうで、本屋は北にあるけど待ち合わせは南だったはずと確認すると、
「ああ、それは南側から車で行くが、それまで本屋で待っているようにということですっ」
と事務的というか、突き放したようなきつい言い方をされました。
私は会話のキャッチボール的に、南側に海があるので「海側ですね」と確認すると、
「南側ですっ!」と、怒鳴るように言われました。
イヤーな予感がしましたが、予想を上回る訪問になったのでした。
挨拶できない、会話もなし
従兄ははっきりいって、今でいうキモイおっさんで、私はあまり好きではありませんでしたし親しくもなかったんです。
母や叔母たちが必死になってお見合いでお嫁さん探しをしていましたが、次々断られたり、続きませんでした。
学歴と就職した会社はいいのですが、暗い感じだし、
学歴の良いいいところのお嬢さんを紹介してほしかったらしいけど、そんな人と価値観は違うし話も合わない
というか、言っていることすらわからない、じゃなかったかなと私も大人になって思いました。
そういう従兄が、やっとOKもらったというか、
こんな人しか、いえまあ私は女子校だからわかるけど、こんな人と友達になりたくないし、関わりたくないなあ
と思う、そんなお嫁さんでしたね。
学歴だけは立派な。
ともあれ、従兄の車で無事社宅のアパートに着いたけど、
電話かけて来られたけど無事に会って良かったね
とも、
はじめまして
でもなく、ひょこっと首を頷けて、挨拶とはいえない態度で、すぐに引っ込んでしまいました。
2DKの狭いアパートでしたが、お茶の間でおみやげを渡している間、お嫁さんはキッチンでお茶を入れていて知らん顔でした。
すぐそこで開けっ放しなので、会話に入ってもおかしくないのにね。
そしてお茶を持って来て、従兄が積み重なったおみやげをさして、
「これもらった」
「ふーん」
でした。
はあ、挨拶も会話もないですよね。
おみやげにケチをつけ、目も合わさない
彼女から言うと、お姑さんからのプレゼントですし、私は言付かってきたのですから、
自分の言動がすぐお姑さんやお姑さんの親戚に伝わるから、ちゃんとしなければ
という常識的な感覚は持ってないみたいでした。
ただ、自分が賢いとみせたいという気持ちはずんずん伝わりました。
おもちゃにケチをつけ出したんですね、箱をひっくり返したりして、
「これ、なめてもいいんだって」
とか、
「目が動くと書いてあるけど、あんまり動かない」
などと言うんですよ。
私はいたたまれなかったですね。
従兄もあまりおしゃべりな方じゃないけど、なんとか場を持とうとしていました。
が、このお嫁さんは、目の前にいる私に聞くのに、直接ではなくて、隣を向いて従兄に話してるんですよ。
まるで通訳を介してしか会話できないみたいだった。
私が質問に答えるためにお嫁さんに目線を合わそうとすると、さっと目をそらすんです、
ぞっとしました。
当時はお嫁さんの立場に立って考えたつもりで、
- なにか私に非があるのか
- 私には挨拶したり普通に対処する価値もないのか
と考えたりして、とてもとても落ち込みました。
まとめ
普通は「遠いところをいらして」と挨拶したり、
従兄の実家から帰って来たばっかりなので「どこへ行った」とか、「みんなお元気か」とか、色々話題があるはずなんですが、
このお嫁さんを前にすると何も話題がない、本当に取りつく島がなかったです。
従兄もよくこんな人と結婚したなと思いましたが、従兄もその家族も蛙の子は蛙。
私ほど異常さを感じないのかと思いました。
しかし子供が大きくなった後は、別居しているみたいです。
その後は彼らと会ってません。
でも、心の傷は深いです。
当時から『こういう人もいる』ことを知っていればあれだけ悩まなかったのに、自分が悪いのかと悩んだ時間を返してほしい気持ちでいっぱいです。