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専門色がつよい人材派遣に登録しています。

行く先は葬祭関係の会社です。

こういう分野はその会社の人は一握りで、殆どが派遣です。

その世界に入るまで知りませんでしたが、料理屋さん、お花屋さん、専門の司会やレディーさんと呼ばれる葬家の皆さまのお世話をするお仕事など、さまざまな分野に細分化されたお仕事が分業として成立していて、そこで入り乱れるようにして働いているのです。

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時間との勝負、必然的に言葉はきつくなる

葬儀の段取りは沢山の時間的な制約があります。

そのタイムスケジュールにのっとって進行されていくので、節目節目に間に合うように!と追い立てられるようにガンガン働かされます。

必然的に言葉はとても厳しくなります。

再就職してくる主婦の半分は、怒鳴られてショックを受けてよろよろと帰っていき、その半分はその日のうちにやめてしまう、そんなことも普通にあります。

必然的に残っていくのはきっついお姉さんたちばかり。

にこやかに笑って接遇しているお姉さんたち(推定年齢50代)はこの世界でそうして生き残ってきた百戦錬磨のつわものばかり。

ハッキリ言って『鬼の棲家』と言っても過言ではありません。

逆に、そういうタイプでないと生き残っていけないんだなぁ、と思うのです。

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マイルールが炸裂するのに、マニュアルの無い現場

そんな現場を仕切っているお姉さんたちは、自分の仕事にプライドを持っていて、さらに自分がやりやすいように仕事が出来ないとキレます。

お客様にお出しするためのグラスやカップの配置、ポットの用意の仕方、はてはお茶の入れ方、サーブの仕方に至るまで細かく突っ込みがされます。

しかし詳細な研修やマニュアルがあるわけでもありません。

前回Aさんの指示でこうしたから、といってもBさんには通用しません。

それで毎回「〇〇はこうしたらいいですよね?」と聞くと、「いつまでも新人みたいなことを聞いてくるんじゃないわよ!」と、本人にではなく、派遣元にクレームが飛びます。

それで嫌になって辞めていく人もいて、結局似たようなずぶとい人(笑)ばかりが残ることになるのです。

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笑っている人ほど怖い世界

そんなこんなで、毎回の修羅場を潜り抜けて長い間もまれると、それなりに忍耐強くなるものですが。

とてもあんな風にバックヤードで怒鳴ったり、人をけなしたり酷いことを言うようにはなりたくないし、なれないなぁ、と思うのです。

結局私もそれほどこの世界に向いていないのかな、と思うけれど、お客様に「お世話になりました、ありがとう」と言われるのが嬉しくて続けています。

しかし、違う種類の鬼だと思うAさんとBさんは、実はとても仲が良いのです。

不思議だなぁ。

だったら、やり方を統一してくれたらこっちは楽なのにな、と思うのですが、それは未来永劫なさそうです。

きっと、この世界はずっとこんな『鬼の住処』のままあり続けるんだろうな、と。

まとめ

お弔いのバックヤードは修羅場です。

いろんな業種の人が集まっていて、それを統括していく責任者の方の仕事は見事だと思いますが、しかし、沢山のプチな修羅場と落とし穴ばかりです。

そして、男性の葬祭ディレクターや営業さんたちも、現場のお姉さんたちには何も言えません。

ある意味最強の実権を握っている人たちがそのお姉さんたちなのです。

準備が全て済んで少し日常会話をするだけでも、子供の話をすれば「何それ自慢?」と言われ、ドラマの話をしても「そんなもの見てる暇もないわー」という具合なのです。

まぁ、好きにもなれないし、プライベートでつきあうわけでもありませんが。

毎回現場に行く度に「今日の鬼は誰かなぁ」と思うのです。 

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